特定非営利活動法人 舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)は、「拡大する武力行為への緊急ステートメント」を発表いたします。
本ステートメントはON-PAM提言ガイドライン(改訂二版)に則り、「緊急提言」の手続きを経て、2026年3月16日に承認されました。
【緊急提言】拡大する武力行為への緊急ステートメント
世界各地で武力による侵略、紛争、戦争が拡大しています。特に2022年ロシアによるウクライナ侵攻以降、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻、2026年1月米国によるベネズエラへの攻撃、さらに2月28日には米国とイスラエルによるイランに対する大規模な軍事攻撃が始まるなど世界は新たな戦争拡大の局面に直面しています。
私たちは、こうした武力衝突の連鎖に対して強い懸念を表明するとともに、当事国に対して国際法の遵守と平和的解決を求めます。また、日本政府に対しても、交渉による平和的解決の実現に向け、関係国への働きかけをするよう求めます。
私たちが所属するON-PAMは、舞台芸術が多様な価値観の発露として社会に活力と創造性をもたらすという認識のもと活動しています。舞台芸術の国際交流を通じて、多様な文化や価値観への理解を深め、他者の人権を尊重する多文化共生社会への貢献を理念とし、国際交流事業にも取り組んでいます。同じ理念のもと、私たちは、過去の戦争や紛争といった暴力の歴史から、貧困や差別、民族・宗教の対立、政治的不平等、人権の剥奪といった社会の構造的問題と向き合ってきました。私たちが信じる舞台芸術とは、そうした歴史を踏まえながら、現代社会を批評的に眼差し続ける実践でもあると考えます。
私たち舞台芸術制作者は、アーティストが生み出す芸術的価値を社会にひらくとともに、人々の豊かな思考と自由な表現を後押しすること、そしてすべての人の文化的権利を尊重し守ることを大切な役割だと考えています。こうした実践は、世界で起こる紛争や戦争、破壊行為といった暴力に対して、私たちが取りうる行動の一つでもあります。
私たちは舞台芸術制作者一人ひとりの実践に根差したネットワーク組織として、国際的な舞台芸術の交流と対話を育みながら、国境を越えてアーティストや舞台芸術関係者が出会い、つながるコミュニケーションの回路を開き続けます。
民族・宗教の対立や経済危機、貧困・格差、環境破壊などグローバルな課題が複雑化する現在、国家間の闘争や分断ではなく、想像力と対話によってつながる世界を、私たちは希求します。そのためにも、武力による対立の拡大ではなく、国際法に基づく対話と交渉による平和的解決が追求されることを、私たちは強く求めます。
ON-PAM 理事会・有志一同
賛同有志:植村純子 平松隆之 千田ひなた 秦元樹 齋藤(米井)啓 北原千冬 田中勉 廣川麻子 高野しのぶ caco 中村茜 国松里香 堀朝美 金子遥洵 三坂恵美 島田真吾 森隆一郎 落合佳人 寺田凜 矢野靖人 三五さやか
30名(匿名希望8名含む) ※2026年4月30日現在
※賛同者募集フォームは4/30で締め切りました。今後のお問い合わせは問い合わせフォームURLまでご連絡ください。
