ON-PAM | 特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク

ON-PAMテーマ委員会 第1回:制作者とアーティスト、その関係性を問い直す@Next(東京)

ON-PAMテーマ委員会 「第1回:制作者とアーティスト、その関係性を問い直す」のご案内

※委員会への参加は会員限定です。(年会費が必要となります。当日会場でもご入会頂けます)
詳細&入会申し込みはコチラから

制作者にとっては、「始まりであり、最終目的」でもある?アーティストとの関係について、掘りさげて考えたいと思います。その作業によって、制作者たる「我々は何処から来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」という年間テーマを深めたいと思います。劇団制作者にとっては目標にすべき4名の敏腕制作者がトークセッションに登壇して下さいます。お忙しい時期ではありますが、ふるってご参加下さい。

ON-PAMテーマ委員会

年間テーマ:「あたらしい制作者」像を考える
第1回:制作者とアーティスト、その関係性を問い直す

ON-PAMは、「舞台芸術制作者」の開かれたネットワークです。それでは私たち「舞台芸術制作者」とは、一体何者なのでしょうか?

かつて「制作者」は、芸術的才能やカリスマ的求心力を持つアーティストが主宰する劇団やカンパニーにおいて、公演を成り立たせる制作実務(運営管理、助成金申請、広報宣伝、チケット等)を行う担当者、という位置づけにありました。しかしこの20年ほどの間に、「制作者」のあり方は劇的に変化を遂げています。

劇場やフェスティバルを基盤にアーティストや作品をプロデュースする者、インディペンデント・プロデューサーとして自らの芸術的ビジョンを体現する企画を仕掛ける者、ドラマトゥルクという立場からクリエーションに寄り添う者、中間支援組織や助成団体の側からシーン全体の活性化を図る者、フリーランスとして複数の劇団や公演の現場にコミットする者など、今や「制作者」のあり方は大きく多様化しています。

今年度の委員会では、ON-PAMのアイデンティティそのものである「舞台制作者」像を今日の現状に即してアップデートし、その多様性と課題を整理することで、私たち自身が「あたらしい制作者像」を見出し、再定義することを目指します。その作業によって、今日の制作者に期待される社会的な役割と責任、といったことも次第に明らかになってくるのではないでしょうか。

この年間テーマに取り組む第一回委員会においては、制作者の原点とも言える「アーティストとの関係性」について考察します。ある強烈な世界観や才能を持ったアーティストとの出会いから、制作者達はどのようにアーティストと関係を築き、それを「生業」として成立させているのでしょうか。そこにある葛藤や長期的ビジョンとはどのようなものなのでしょうか。今日の日本の舞台芸術を牽引する劇団やアーティストの制作を手掛けてきた4名の制作者に語って頂くところから、このテーマを掘りさげていきたいと思います。

トーク・セッション登壇者:
伊藤達哉(有限会社ゴーチ・ブラザーズ代表取締役)
重政良恵(劇団SCOT制作)
高萩宏(東京芸術劇場 副館長)
三好佐智子(有限会社quinada代表)
ほか

司会:相馬千秋(アートプロデューサー/NPO法人芸術公社 代表理事)

日時:2015年4月6日(月)19:00~

スケジュール:
19:00〜20:30 トーク・セッション
20:30〜21:30 グループ・ディスカッション
21:30〜22:30 懇親会

場所:
Nextミーティングルーム(東京都江東区亀戸7-43-5 小林ビル 2F)

お申込み:無料・要事前予約。こちらのフォームからお申し込み下さい。

問い合わせ先:ON-PAM事務局 info@onpam.net ※送信の際は@を小文字に変えて下さい。

主催:ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)
協力:Next(有限会社ネビュラエクストラサポート)


トークセッション登壇者プロフィール

伊藤達哉
有限会社ゴーチ・ブラザーズ代表取締役。1974年生まれ。早稲田大学在学中に演劇ユニット阿佐ヶ谷スパイダース(主宰長塚圭史)の制作代表に就く。その後、2004年に阿佐ヶ谷スパイダースの制作部を法人化し様々なクリエイターとの公演の制作に携わる。また制作者の育成に積極的に関わり、2012年よりNext Producers Camp ナビゲーター、2014年にはアートキャンパス in Okinawa  にて演劇部門の講師を担当する。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事、公益社団法人日本劇団協議会常務理事を務める。

重政良恵
劇団SCOT(鈴木忠志主宰)制作担当。富山県利賀村での「SCOTサマー・シーズン」や国際共同作品、海外公演の企画・制作を担当。鈴木忠志が芸術総監督を務めていた水戸芸術館・演劇部門(1989-1992)、静岡県舞台芸術センター(1996-2009)の創設に専属スタッフとして関わり、専属劇団や国際舞台芸術祭、人材育成事業の企画・運営に携わる。2009年より現職。2008年より、日本、中国、韓国3カ国共同の国際舞台芸術祭「BeSeTo演劇祭」の日本委員を務める。

高萩宏
東京芸術劇場副館長。1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院アーツ・アドミニストレーション学科中退。劇団夢の遊眠社創立メンバー。1989年の退団後は、英国でのジャパン・フェスティバル1991はじめ、東京演劇フェア、東京国際芸術祭などの運営に携わる。パナソニック・グローブ座支配人、世田谷パブリックシアター制作部長を経て、2008年4月より現職。多摩美術大学客員教授。著書「僕と演劇と夢の遊眠社」日本経済新聞出版社。

三好佐智子
有限会社quinada代表。1979年生まれ。早稲田大学卒後、コンサルティング企業、外資系化学企業広報部で勤務。2004年有限会社quinada(きなだ)設立。スロウライダーの制作を経て、2007年より松井周(サンプル)、岩井秀人(ハイバイ)を担当。舞台制作と両作家のマネジメントを行っている。