2013年2月に発足した、アーティスト・芸術団体と観客の間を繋ぐ全国的・国際的な会員制ネットワーク「舞台芸術制作者オープンネットワーク(Open Network for Performing Arts Management)」の地域協働委員会を、8月23日(金)-24(土)に宮城県仙台市で開催します。震災という特殊な体験をしたこの土地で、本委員会の主軸でもある”地域”について、ツアー、ケーススタディ、ディスカッションを通して、このワードの再定義を目的とします。
本企画は3月に会員企画が行われた、宮城野区文化センターを中心に開催されます。宮城野区文化センターは2012年10月にオープンしたばかりの複合文化施設で、市民センター、児童館、図書館、音楽ホールのほか、演劇専用ホール(198席)を有しています。宮城野区は震災時に1/3が津波で浸水した地区で、震災後開館した初の文化施設として、復興のシンボルを担うセンターです。ツアーでは、南三陸で行われている「福幸きりこプロジェクト」をご覧頂きます。2010年にENVISIが南三陸町でおこなった「きりこ通りプロジェクト」では、地元の女性たちが中心となり、まちの人々の思い出や人生のエピソードを取材し、白い紙に切り抜いていきました。
心の中にしまわれていた記憶を可視化し、人々とかかわりあいながらつくられた美しい祈りのかたち、650枚の「きりこ」が店先や家々の軒下を彩りました。震災後、このプロジェクトが担った、地域とアートの接点を垣間見ることが出来ると思います。2日目には、仙台近辺で行われた地域協働のケーススタディを元に、タイトルでもある「地域とは何か」というテーマを掘り下げていく予定です。参加頂くみなさんの「地域感」を共有しながら、本委員会における”地域”の定義付けをするきっかけにし、次回第3回委員会に繋がる議論をしていきます。
地域協働委員会 第2回委員会 @仙台「地域とは何か」
2013年8月23日(金)
・レクチャー 10:00 @宮城野区文化センターロビー集合
・ツアー出発 10:30 南三陸へ
・昼食 13:30 南三陸の食堂で海鮮丼
・現地視察 14:30 「福幸きりこ」プロジェクト
・帰仙 16:30
・解散 19:00 @宮城野区文化センター
・交流会 20:00 場所未定
2013年8月24日(土)
・委員会 10:00 @宮城野区文化センター
ケーススタディ 10:15
①せんだい演劇工房10-BOX
②杜の都の演劇祭プロジェクト(予定)
③老人福祉施設 花いちもんめ
④えずこホール仙南芸術文化センター(予定)
※質疑応答の時間も入ります。
・昼食 12:00
・ディスカッション 13:00
ファシリテーター:吉川由美
・終了 15:00
場所:仙台市宮城野区市民センター 創作室(仙台市宮城野区五輪2丁目12番70号)
料金:
23日ツアー参加 3,800円(バス代、昼食代含む)
24日委員会参加 無料
※交流会は実費
対象:ON-PAM会員の方
内容:
・スタディツアー:南三陸「福幸きりこプロジェクト」を視察。
・ケーススタディ:仙台近辺で行われている地域協働の事例を四つの視点で紹介。
・ディスカッション:ケーススタディを元に、タイトルでもある「地域とは何か」というテーマを
掘り下げていく話し合い。それぞれの「地域感」を共有しながら、本委員会における”地域”の
定義付けをするきっかけ作りを目指す。
申込み:下記申込フォームよりお申込みください。
※1日目のスタディツアーは定員となり次第締切とさせていただきます。
お問い合わせ:
舞台芸術制作者オープンネットワーク事務局
主催:0N-PAM地域協働委員会
協力:仙台市宮城野区文化センター・ENVISI