共創するアートマネージャーとアーティストのための
「Co-Creation Camp」by Next Producers Meeting
公開セッションのお知らせ
アートマネージャーとアーティストのパートナーシップを見つめ直すための4ヶ月のキャンプを実施。
セッションの一部は公開され、観客や作り手の皆様どなたでも、リスナーとしてご参加いただけます。
作品を世の中に発信するにあたり、アートマネージャーとアーティストの協働は重要なものです。
しかし、連携の基盤を整える機会や、より良い協働について考える時間を設けることは、創作プロセスの中に埋もれがちです。
このキャンプでは、アートマネージャーとアーティストのチームを対象とし、作品の実現とは一旦離れてチームとしてお互いを知り、関係性を捉え直すためのレクチャー、ワークショップ等をシリーズで実施します。
それぞれの専門性をもって協働し走り続ける日々から一度立ち止まり、お互いの価値観や哲学を改めて共有し、チームとしての独自性、可能性を広げるための時間をつくります。
セッションの一部は公開され、観客や作り手の皆様どなたでも、リスナーとしてご参加いただけます。ぜひご参加ください。
■ 「Co-Creation Camp」公開セッション
<Camp-1>
① 7月14日(金)14:00-16:00
レクチャー「誤解なき「心理的安全性」と「チームの多様性」のためのレクチャー」
講師:植松侑子
② 7月15日(土)10:30-12:30
ワークショップ「アートマネージャーの視野・視点をケーススタディーする」
演劇を上演するまでに行う制作的な実務のインプットと、理想の稽古場について考えるワークを行います。
ファシリテーター:坂本もも
③ 7月15日(土)13:30-15:30
ディスカッション「アーティストの視野・視点をケーススタディーする」
アーティストとアートマネージャーの既存の関係性にとらわれないチームを形成している3組の活動をインプットし、ディスカッションを行います。
ゲストスピーカー:
カゲヤマ気象台 日和下駄 円盤に乗る派 | 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク | 橋本清 山﨑健太 y/n
④ 7月16日(日)11:00-12:00
ライトニングトーク
2日間のインプットをふまえ、自身のチームについて短いプレゼンテーションを行います。
登壇者:
<チーム白昼夢>大蔵麻月(制作)、石坂雷雨(主宰/演出)
<チーム譜面絵画>大川あやの(制作)、河﨑正太郎(制作)、三橋亮太(演劇作家)
会場|YAU STUDIO 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目10-1有楽町ビル10階 料金| ① ON-PAM会員:1.000円/一般:2,000円 ②③ ON-PAM会員:1.000円/一般:1,500円 ④ 無料 ご予約|Peatixより、事前精算 https://onpam2023ccc.peatix.com |
<Camp-2>
9月18日(月) 11:00〜12:30
最終公開プレゼンテーション「わたしたちの共創計画」
これまでのプログラムを体験した気づきや学びをもとに。今後の「共創計画」をチームとして発表します。
登壇者:
<チーム白昼夢>大蔵麻月(制作)、石坂雷雨(主宰/演出)
<チーム譜面絵画>大川あやの(制作)、河﨑正太郎(制作)、三橋亮太(演劇作家)
会場|豊岡市街地 料金|無料 会場・予約についての詳細は、決まり次第ご案内いたします。 |
■ 「Co-Creation Camp」実施概要
・2組のアートマネージャーとアーティストのチームが参加します。
<チーム白昼夢> 大蔵麻月(おおくらまづき):制作、石坂雷雨(いしざからいう):主宰/演出 2010年、石坂雷雨によって「白昼夢」旗揚げ。米山昂の戯曲を中心に演出を行う。 『地獄任侠観音烈伝』(2014年再演)より、大蔵麻月が俳優として加入し、一時団体活動休止を経て、制作として活動を再開。 ダンスや群読など視覚・聴覚的な演出から、人間の持つ根源的な熱量やダイナミズムを生み出し、祝祭的な非日常の作品を創作している。 「雲人間による紙芝居屋」として、自転車屋台をひいて不定に漂い闊歩する白塗り集団の紙芝居パフォーマンスもレパートリーのひとつ。 2015年利賀演劇人コンクールにて「奨励賞」「観客賞」受賞。 団体の主な作品に『地獄任侠観音烈伝』『虚ロ鯨 ~カンナビ篇~』『麒麟大天覽』など。 白昼夢(はくちゅうむ) https://hkcm.jimdofree.com
<チーム譜面絵画> 大川あやの(おおかわあやの):制作、河﨑正太郎(かわさきしょうたろう):制作、三橋亮太(みつはしりょうた):演劇作家 2016年、大学在学中に発足。 「新たな体験性(ライブ性)」を制作目的とし、演劇的想像力を介して誘発および展開するための作品を発表している。 そのために、劇場だけではなく、ギャラリー・寺院・スタジオなど様々な空間や建築にて上演を行っている。 三橋亮太。1998年生まれ。譜面絵画の全ての作品で脚本、演出をつとめる。 大川あやの。1997年生まれ。全ての作品で制作をつとめる。また、舞台写真の撮影もおこなっている。 河﨑正太郎。1999年生まれ。2021年までは俳優として出演、それ以降制作をつとめる。 譜面絵画(ふめんかいが) https://www.fumenkaiga.com
・参加者は以下のキャンプで約4ヶ月間活動を行います。
6月〜
7月 |
キックオフ ミーティング |
オンラインで実施。 ・各種ガイダンス、自己紹介 |
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7月 | Camp-1
@東京都内 |
東京都内にて、3日間実施。プログラム内容は以下を予定。
※…一般公開セッション |
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8月 | 中間ミーティング | Camp-2で実施する最終公開プレゼンテーションに向けた、中間報告をオンラインで実施。※日程調整中 | ||||||
9月 | Camp-2
@豊岡市内 9/16(土) 〜18(月・祝) |
豊岡演劇祭にて3日間実施。プログラム内容は以下を予定。
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■ 「Co-Creation Camp」公開セッション 講師・ゲストプロフィール
植松侑子(うえまつゆうこ) 愛媛県出身。お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科舞踊教育学コース卒業。在学中より複数のダンス公演に制作アシスタントとして参加。卒業後はダンスカンパニー制作、一般企業での勤務、2年間の海外放浪を経て、2008年~2011年フェスティバル/トーキョー制作。2012年からは1年間韓国・ソウルに留学。帰国後は主にフリーランスの制作として様々な劇場・組織・劇団と協働。2015年に舞台芸術制作者の労働環境整備のための中間支援組織Explatを立ち上げ。2016年にアートマネージャーのプラットフォームsyuz'gen(しゅつげん)を立ち上げ。上級ハラスメント対策アドバイザー。
photo by Arata Mino 円盤に乗る派 カゲヤマ気象台を代表とし、2018年にスタートした演劇プロジェクト。日常生活の中の「自由さ」と「豊かさ」を損なうことなく劇場に立ち上げる作品を追求すると共に、その方法を集団のあり方にまで拡張し、「複数の作家・表現者が一緒にフラットにいられるための時間、あるべきところにいられるような場所」を目指す。現在のプロジェクトチームはカゲヤマの他に日和下駄(俳優)、畠山峻(俳優)、渋木すず(アドバイザー/ウォッチャー)の4人。https://noruha.net カゲヤマ気象台(かげやまきしょうだい) 1988年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。東京と浜松の二都市を拠点として活動する。2008年に演劇プロジェクト「sons wo:」を設立。劇作・演出・音響デザインを手がける。2018年より「円盤に乗る派」に改名。2013年、『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。2015年度よりセゾン文化財団セゾン・フェロー。2017年に『シティⅢ』で第17回AAF戯曲賞大賞受賞。 日和下駄(ひよりげた) 1995年鳥取県生まれ。2019年より円盤に乗る派に参加。以降のすべての作品に出演。特技は料理、木登り、整理整頓、人を褒めること。人が集まって美味しいご飯を食べることが好き。下駄と美味しんぼに詳しい。
撮影:DanÅke Carlsson 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク 二人組の舞台作家である小野彩加と中澤陽が舞台芸術の創作を行なうコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念に捉われず、独自の新しい仕組みを研究開発しながら舞台芸術の在り方と価値を探究している。固有の環境や関係により生じるコミュニケーションを創作の根源とし、作品ごとに異なるアーティストとのコラボレーションを積極的に行なっている。 https://spacenotblank.com 小野彩加(おのあやか) 舞台作家。1991年12月30日生まれ。2016年から2019年まで多田淳之介率いるキラリふじみ・リージョナルカンパニーACT-Fに参加。ダンサー、パフォーマーとして、黒沢美香『6:30 AM』、白神ももこ『絵のない絵本』、浅井信好/月灯りの移動劇場『はてしない物語』、大園康司 橋本規靖/かえるP『スーパースーハー』、三野新『アフターフィルム』、ピチェ・クランチェン『MI(X)G』、山崎広太『ダンス・スプリント』『ダンステレポーテーション』、山下恵実/ひとごと。『花をそだてるように、ほんとうをそだてています。』『はなれながら、そだってく。』、ClariS『ClariS 1st 武道館コンサート 〜2つの仮面と失われた太陽〜』『ClariS 3rd HALL CONCERT in 舞浜アンフィシアター ♪over the rainbow 〜虹の彼方に〜♬』などの作品に参加している。 中澤陽(なかざわあきら) 舞台作家。1992年6月4日生まれ。映像作家として、室伏鴻のアーカイブ映像の制作、中村蓉『リバーサイドホテル』『顔』などの作品に参加。演出者として、シライケイタ/温泉ドラゴン『悼、灯、斉藤(作:原田ゆう)』リーディングなどの作品に参加。出演者(パフォーマー)として、ファビアン・プリオヴィル/Fabien Prioville Dance Company『The SOMA Project』、藤田貴大『A-S』、池田亮/ゆうめい『フェス』『〆』、三野新『アフターフィルム』、額田大志/ヌトミック『ワナビーエンド』、福井裕孝『デスクトップ・シアター』、本橋龍/ウンゲツィーファ『ロイコクロリディウム』『Uber Boyz』、今野裕一郎/バストリオ『一匹のモンタージュ』、細川洋平/ほろびて『あでな//いある』などの作品に参加している。
撮影:山端拓哉 y/n 2019年結成。演出家・俳優の橋本清と批評家・ドラマトゥルクの山﨑健太によるユニット。リサーチとドキュメンタリー的手法に基づいて私的な領域の事柄を社会構造のなかで思考するパフォーマンス作品を発表している。ユニット名はyes/noクエスチョンに由来し、二項対立や矛盾、答えに達する以前の状態を意味する。これまでの作品に男性同性愛者のカミングアウトを扱った『カミングアウトレッスン』(2020)、セックスワーカーと俳優の仕事を扱った『セックス/ワーク/アート』(2021)、日本における手品の歴史を扱った『あなたのように騙されない』(2021)、東京芸術祭ファーム2022 Farm-Lab Exhibitionでの国際共同制作によるパフォーマンス試作発表『Education (in your language)』(2022)、日本とブラジルの移民に取材した『フロム高円寺、愛知、ブラジル』(2023)がある。 https://projectyn.tumblr.com 橋本清(はしもときよし) 1988年生まれ。演出家/俳優。日本大学芸術学部演劇学科演出コース卒業。2007年、ブルーノプロデュースを立ち上げ。2012〜15年、坂あがりスカラシップ対象者。近年の演出作品に青年団リンク キュイ『景観の邪魔』(2019)、青年団若手自主企画 櫻内企画『マッチ売りの少女』(2020)。これまでに生西康典、小田尚稔、カゲヤマ気象台、田中功起、得地弘基、蜂巣もも、ミヤギフトシ、山内晶、和田華子等の作品に出演。 山﨑健太(やまざきけんた) 1983年生まれ。批評家、ドラマトゥルク。演劇批評誌『紙背』編集長。WEBマガジンartscapeでショートレビューを連載。他に「現代日本演劇のSF的諸相」(『S-Fマガジン』(早川書房)、2014年2月~2017年2月)など。
【お問合せ】
特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)
E-mail:info@onpam.net
ファシリテーター:坂本もも、谷陽歩(ON-PAM /Next Producers Meeting運営チーム)
協力:有楽町アートアーバニズムYAU 白昼夢 譜面絵画
企画制作:特定非営利活動法人 舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM) Next Producers Meeting 運営チーム
主催:特定非営利活動法人 舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)、豊岡演劇祭実行委員会