東京芸術文化相談サポートセンター「アートノト」
キャパシティビルディング講座2024
~創造し続けていくために。芸術文化創造活動のための道すじを“磨く”~
「キャパシティビルディング講座」は、芸術文化と社会の関係性を広い視座でとらえ、受講生が取り組む課題解決や新たな価値創造、目標達成に必要な思考力やスキルを多面的に磨く連続講座です。
レクチャー、ワークショップ、ディスカッション、面談などを通じて、講師、ファシリテーター/アドバイザー、受講生が対話し、分野横断的なネットワーク構築を支援しながら、受講生自らの事業や企画の実現に向けた場を創出します。
私たちの社会は少子高齢化や格差、国際情勢の変化、気候変動などの課題に直面しています。さまざまな施策が進められるなか、芸術文化領域においても新しい制度への対応や活動基盤の見直し及び拡充に向けた取組が行われています。
このような創造環境の背景や課題を踏まえながら、次代の芸術文化創造活動の担い手の自発的な学びや思考、協働を促進するようにデザインしています。
※公募選考による受講生を対象とした対面の連続講座が基本ですが、一部の講座はオンラインで公開し、どなたでもご覧いただけます。
【応募受付:2024年6月6日(木)から7月8日(月)17:00まで】
※募集受付は終了いたしました
※オンライン公開講座は、受講申込を受付中です(24年8月追記)
詳細は下記のウェブサイト・チラシデータをご覧ください。
https://artnoto.jp/learning/2224/
開催時期
2024年8月1日(木)~2025年2月7日(金)
募集人数・対象
<募集人数>
16名程度
<対象>
芸術文化領域(主に非営利の活動)において3年以上の活動経験のある芸術文化従事者(セルフマネジメントのアーティスト・表現者、制作者、プロデューサー、キュレーター、コーディネーター、アートマネージャー、芸術団体・アートNPOの職員、芸術文化支援団体のプログラム・オフィサー、行政・企業等の文化担当者、研究者等)。(分野不問)
※募集受付は終了いたしました
【オンライン公開講座|第2、4、6回】
一部プログラムをオンラインにて公開いたします。
★申込受付中:https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/events/68190/
講座内容
小川智紀氏(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士)、若林朋子氏(プロジェクト・コーディネーター、立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)をファシリテーター/アドバイザーに迎え、講座内容に応じたゲスト講師を招き、以下のプログラムを構成します。
1.連続講座: 全6回
2.中間ディスカッション: 1回
3.課題解決/価値創造戦略レポートの最終発表会: 1回
講座を通して得た知見を踏まえて、受講生自らの活動の課題解決/価値創造に資する戦略レポート作成に約1カ月の期間に取り組み、発表します(※)。
4.個別相談: 1回
レポート作成期間中に受講生の課題や問題意識に応じるファシリテーター/アドバイザーとの個別相談を2025年1月20日(月)に設けます。
※課題解決/価値創造戦略レポート等の成果物については再編集の上、プログラム報告書や、アートノト及びアーツカウンシル東京公式ウェブサイトで一般に公開します。
【第1回】
2024年8月1日(木)16:00〜21:00
共感を呼び、支援を引き出すためのヴィジョン・ミッション活用とファンドレイジングの手法を磨く
講師:広石拓司(エンパブリック代表取締役、ソーシャル・プロジェクト・プロデューサー)
[前半(約1時間)]
・プログラム・運営チーム紹介、自己紹介プレゼンテーション
・イントロダクション
[後半(約4時間)]
・ヴィジョン・ミッションを活動の力として活かすには何が大切か考える
・共感を活動力につなげるファンドレイジングの考え方、進め方を学ぶ
【第2回|一部オンライン公開あり】
2024年8月30日(金)18:30〜21:00
活動の意義を伝える評価軸を磨く
講師:源由理子(明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授)
・ロジックモデルを活用した評価の考え方、その方法論を学ぶ
・芸術文化事業の“社会的価値”を引き出す評価について考える
・評価軸を持つことで組織・活動強化につながる道筋を探る
【第3回】
2024年9月25日(水)18:30〜21:00
ロジックモデルを活用し改善・変革していく術を磨く
講師:源由理子(明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授)
・参加型評価ワークショップ
・ロジックモデルを道具とし、活動を振り返り、取組の継続的改善や社会変革につながる評価的思考について学ぶ
【第4回|一部オンライン公開あり】
2024年10月23日(水)18:30〜21:00
実践者との対話を通じ活動の推進力を磨く~「表現未満、」という考え方を通して実現する対話と表現とまちづくり
講師:久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ理事長)
・活動を継続・展開するきっかけと問題・課題をプロジェクトとして実践する
・アートプロジェクトを社会化するための手法(芸術文化が生きること、事業に与えるインパクトとは。その可能性を考える)
・福祉をアート的な手法で実践する
【中間ディスカッション】
2024年11月22日(金)18:30〜21:00
ファシリテーター/アドバイザー:小川智紀(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士)、若林朋子(プロジェクト・コーディネーター、立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)
・これまでの講義をふまえ、自身の思考の整理、活動の周りのリソースの棚卸し、課題の抽出と解決の糸口をあらためて探る
・ディスカッション等を通して新しい気づき等を共有する
【第5回】
2024年12月13日(金)18:30〜21:00
「文化的な権利」を端緒に芸術文化と社会の相関を捉え直す技を磨く〜社会における「文化」「芸術」とは?
講師:中村美帆(青山学院大学総合文化政策学部 准教授)
・「文化権」と関連するその他概念(人権、自由権、社会権など)から、誰一人取り残さない/あらゆる人々にとっての芸術文化の意味や、「文化権」という切り口からみた「稼ぐ文化」を推進するだけでない公共文化政策について考察し、芸術文化の可能性について広く考え直す
・国連世界人権宣言はじめ、広く世界を視野に入れて、芸術文化の価値を説明する文化政策の理論的背景について思考を深める
【第6回|一部オンライン公開あり】
2025年1月7日(火)18:30〜21:00
芸術文化の価値を問い直す力を磨く
講師:是枝裕和(映画監督)
・社会にとってなぜ創造活動が必要か問い直す
・芸術文化を取り巻く環境を俯瞰し、活動の価値を客観的に捉え直す
【個別相談】
2025年1月20日(月)
ファシリテーター/アドバイザー:小川智紀(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士)、若林朋子(プロジェクト・コーディネーター、立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)
・受講生の創造活動やその環境にまつわる課題や問題意識に対する取り組み方について、ファシリテーター/アドバイザーとの面談を通して具体的な解決策や立案、そのための工程を探求する
【最終発表会】
2025年2月7日(金)17:00〜21:00
課題解決/価値創造戦略レポートの最終発表会
ファシリテーター/アドバイザー:小川智紀(認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士)、若林朋子(プロジェクト・コーディネーター、立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授)
・創造活動における課題解決の具体的な実装方法を提案、相互に思考を共有する
※プログラムは都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。
これまでの様子
【2018~2023年度】
活動報告書・課題解決/価値創造戦略レポート集:https://artnoto.jp/publications/
【ダイジェスト動画】
・2018年度:[YouTube]
・2019年度:[YouTube]
・2020年度:[YouTube]
・2021年度:[YouTube]
・2022年度:[YouTube]
・2023年度:[YouTube]
【講座レポートブログ】
https://note.com/artnoto/m/m6b8d8c74fc4b
お問合せ
特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク
TEL:080-8395-6124(平日10:00~18:00)
E-mail: act-artsacademy@onpam.net
URL: www.onpam.net
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
活動支援部 相談・サポート課 講座事業係
TEL: 03-6256-9237(平日10:00~18:00)
E-mail: learning@artscouncil-tokyo.jp
URL: https://artnoto.jp/
クレジット
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
運営:特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)