APP@香港・マカオ・広州キャンプ2019日記
2019年11月17日
APP(アジア・プロデューサーズ・プラットフォーム)キャンプ 2019が今日から始まった。今回は香港・マカオ・ 広州での開催。APPはアジアの舞台芸術プロデューサーによるネットワークで、 2014年から毎年、ソウル(韓国)、台北・宜蘭(台湾)、 東京・静岡(日本)、メルボルン(オーストラリア)、 ジャカルタ・ジョグジャカルタ(インドネシア)で、 一週間程度の「キャンプ」を行ってきた。 各地の舞台芸術の状況をリサーチしながら、 舞台芸術の制作者同士が個人としての信頼関係を築いていく企画。 個人のネットワークを重視した背景には、 アジアでは組織よりも個々人の活動の方が継続性がある、 という認識がある。
始まった頃には、 まだこのようにアジアのプロデューサーたちが一度に出会う機会は あまりなかったが、この5年ほどで、状況は一変した。 アジア域内の交流が目に見えて増えている。もちろんAPPだけの 成果ではないが、APPの役割も大きかったと思う。午後に香港到着。同時に空港に着いた日本・ 台湾のメンバーたちと一緒に会場のイートン・ホテルに向かう。 街はすごく静か。香港をよく知る人によれば、 普段に比べて人通りがかなり少ないという。 香港のプロデューサー、イアン・レオンから「 こんな時に香港に来てくれてありがとう。 とても勇気づけられます」と挨拶。受け入れ側の香港・マカオ・ 広州のプロデューサーたち、とりわけマカオのエリック・クオン( 写真)は日々変わる状況のなかで、参加者の安全を最優先に、 非常にフレキシブルに対応してくれた。
イートン・ホテルはオーナーがアーティストで、
執筆:横山義志