設立総会 議事録

ON-PAM | 特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク

2013.8.5

舞台芸術制作者オープンネットワーク 設立総会 議事録

1.日時:平成25(2013)年2月14日(木) 10時30分~11時45分
2.会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F
3.出席者数:50名(正会員61名のうち、本人出席40名、委任状出席10名)

司会:鈴木拓(発起人)より、議長に橋本裕介(発起人)を指名し、議事進行。

4.議題
◎第1号議案:「舞台芸術制作者オープンネットワーク」の設立の意思決定に関する件
橋本、「設立趣意書」の「目的」を読み上げる。
橋本「設立経緯にある以外にも、発起人がそれぞれの場所で、ネットワークづくりを模索してきました。その後、2011年3月の東日本大震災を一つの契機として、ゆるやかに集いはじめ、準備を進めてきた。それが、2012年4月につながっています。」
「正会員は個人、と決めている。どのような所属しているか、年齢、ジェンダー、国籍などは二の次で、それぞれの組織における役割やそれぞれの背景を代弁するためのネットワーク組織ではなく、舞台芸術に携わる個人が主体となって、舞台芸術全体のために考えていくためのネットワーク組織というものを目指しています。ですから、このネットワークの目指す形というのは、中心やヒエラルキーという概念をできるだけ持ち込まないようにして、運営していきたいと考えています。」
「また、この組織の目指すところは、舞台芸術が発展していくことだけにとどまらない、ということもお伝えしておきたいと思います。それはあくまで通過点や手段でしかなく、舞台芸術の振興を通じて最終的には社会の発展に寄与することを目指したいと思っています。」
「ですから、繰り返しになりますが、特定の成果を達成することだけを目的としない、あるいは、業界の利益を代弁するだけの組織でもありませんし、ネットワークのためのネットワークつまり制作者の親睦サークルのようなものない、というふうに考えています。
「制作という仕事の実務を通じて日々社会と接している制作者、我々自身で同時代の舞台芸術の社会的役割の認知や普及、さらに、社会のなかで芸術はどうあるべきかということを、これから10年、20年の将来を見据えて、状況を主体的に変化させていく意志をもって活動していきたいと考えています。このような志でこの組織を発足させたいと思っております。」
会場:質問無し
橋本「ご承認いただけましたら、挙手をお願いします。」
会場:多数挙手
★第一号議案承認

◎第2号議案:規約承認の件
発起人の川口聡より規約説明・記載修正点説明の後、質疑応答。
質問「事務所の場所はどこか」予算のことで、どういう事務局の仕事があるか」
川口「事務所については、第2条に記載があります」
橋本「現在は国際舞台芸術交流センター内に事務所をお借りしています。それは、準備会を発足させるにあたり、セゾン文化財団さんから助成金をいただいています。その申請にあたって、事務所があり、団体が活動を継続的に行なっているということで、発起人のなかから、国際舞台芸術交流センターの方に協力いただいています」
質問「役員の任期について。2年と記載されているが、理事の再任は可能なのか」
橋本「今の取り決めでは再任は妨げないということにしています」
質問「18条3項について。「特別な利害関係」とはどんなことを指すのか、その基準を聞きたい」
橋本「例えば、金銭を伴った大きな契約をする場合など、このオープンネットワークの組織が直接書面で契約を交わすことを考えています」
質問「38条の2について。理事会と委員会の関係についてお尋ねしたい」
橋本「委員会の活動の内容については委員会が主体で詰めます。そして、翌年度の総会を準備する前に前に、委員会から理事会まで翌年度に関わる内容を上げてもらい、それを受けて理事会は事業案、予算案を作成します。その後、総会で承認します。38条に書かれている「組織に関する必要な事項」というのは、年度ごとの委員会の内容というよりは、どういうルールで委員会を設置するか、ということを定めた委員会規定のことで、委員会規定は、別に作成する予定です」
質問「附則の2番について。平成27年以降の理事はどうなるのでしょうか」
橋本「なぜ附則をこのように書いているのかというと、事業年度は1月1日から12月31日なんですが、今年に関しては今日2月14日が発足なので、今日役員に選出された方は、今日から12月31日までが1年であるということで、書いています。次の役員については、おそらく平成27年に入った一番最初の総会のときに選出されることになります」
質問「附則の4項目目について。正会員と賛助会員が同じ年会費一万円になっていますが、なぜでしょうか。」
橋本「基本的には、できるだけ正会員であってほしいという前提のもとに会費を設定しているというのがまずあります。物理的に、総会に出席できないとかいうことがあって正会員になれないが、応援したいという思いがある方に賛助会員になっていただくということです。賛助会員は、このネットワークの運営をサポートしようという意思のもとで参加いただく方を想定しています。」
質問「賛助会員から正会員への移行というのは年度の途中で可能でしょうか」
橋本「まだ議論をしていなかったので、決まっていません。皆さんの意見をお伺いして決めて行きたい」
質問「理事長、副理事長、常務理事の選任についてお伺いします。具体的にどういうプロセスで決められるのか」
橋本「理事の選任はこの後の議案ですけれども、次の議案に行くときに、立候補をもう一度募ります。そしてその方々のお名前を映しだして承認をとります。理事の定員は6名以上20名以内ということになっていますが、すでに6名以上の立候補を受けています。20名以上になるかどうかはこの後皆さんにお伺いしたいと思います。20名以内の場合は、議長として、その方々を承認いただくかどうかの判断を仰ぐことになると思います。説明会でもお話ししましたが、独立した事務局を構えられないという状況ですので、謝礼の発生しない理事自身がこの組織を運営していかなければいけないということがありますので、その趣旨を賛同する理事の方を会員の皆さんに応援していただきたいと思っています。全体として承認21名以上の立候補があった場合は、無記名投票を考えています。理事長等の選任に関しては、この総会終了後、理事会を開催することになります。」
質問「理事の定員を増やすという選択肢もあるのではないか」
橋本「ひとつ、理事の定員を定めている根拠は、安定した運営のために、できれるだけ理事が顔を合わせて理事会や委員会活動で、きちんと出席する必要があるだろうと。そういった経費を予算にくりこみたいという判断で、いきなり定員を増やすというのは危険かなと考えています」
質問「理事長・副理事長・常務理事は今日互選で選出するということでしょうか。それを総会で承認するのでしょうか」
橋本「総会の議決事項は、理事が誰か、監事が誰か、ということで、その中で、理事長等については議決事項にいれてありませんので、会員の皆様には互選の結果を報告をするということになります」
質問「正会員と賛助会員の違いのところで、正会員は委員会のいずれかに所属するというところがハードルになって賛助会員になったのですが、委員会はどういうふうになるのでしょうか」
橋本「委員会は今予定しているなかでは3つのいずれかに所属していただくということになります。委員会の開催は年1~4回程度ということで、委員会ごとに開催場所も変わってきます。委員会に所属して頂いた後に、委員の方々の様子を踏まえながら、会場の場所も決めて行きたいと思っています。そして、出席の義務については厳密には定めない形で行なっていくことで考えています」
質問「3つの委員会の名前は」
橋本さん「文化政策委員会、国際交流委員会、地域恊働委員会の3つになります」
質問「理事の立候補に関して。理事の交通費は出るということでしょうか」
橋本「理事の交通費は実費を想定しています」
質問「理事会は年に何回あるのでしょうか」
橋本「必ず行われるのは総会の前に総会の内容を決めるところと、総会の後、総会の結果で事業計画や予算を練り直す必要になる場合などがあるので、その2回は現段階で申し上げられるところかと思います。ちなみ、26条役員の報酬について。理事会を運用するにあたり理事の報酬は基本的にありません。常務理事が事務局長を兼ねるので、その方が事務局長として仕事する報酬については、予算の範囲内で計上することがある、というふうに考えています」
質問「39条第3項、「常務理事を理事長が任免する」と書いてあるが、理事は互選なので理事長が免職できるのか」
橋本「免職はできないですね。「事務局長は常務理事をもって充てる」という文言に修正させていただきたいと思います」
質問「委員会が規約に書かれていないが、正会員は必ず委員会に所属しなければならないとかいうことは規約には書かれないのか」
橋本「委員会については、これから決める部分が多いので規約には記載していません」
質問「年間の途中に入会した場合も、年初から入会した場合と同じ年会費になるのか」
橋本「はい」
質問「賛助会員と正会員年会費についてはもっと詳しく記載すべき」
橋本「修正することにしたいと思います。修正の内容については理事会にお任せいただくということでよろしいでしょうか」
場内異議なし
質問「学生会員の定義について、たとえば法人格のある学校でないと駄目だとか、そういう基準があるのか」
橋本「学生証ことなどを提示していただくというようなことは考えておりません。別の言い方をしますと正会員と同じ形で参加したいという方には正会員に所属していただくこともできるという形です」
質問「学生であるけれども、委員会に参加したいという人は正会員にならないといけないのでしょうか」
橋本「議決には関われませんが、委員会の活動において、実務的な作業が生じたりする場合に、インターンなど、委員ではない形で参加できるようにはオープンにしたいと思っています」

修正を含めて、挙手多数で承認されました。
★第2号議案、承認。

◎第3号議案:役員選任の件
◯理事立候補者、14名
伊藤達哉、大平勝弘、小倉由佳子、川口聡、齋藤啓、斎藤努、鈴木拓、相馬千秋、武田知也、塚口麻里子、中村茜、橋本裕介、丸岡ひろみ、横堀ふみ
立候補者がそれぞれ起立して自己紹介。
挙手多数で承認。
★14名の理事を承認。
橋本「発起人で相談して2人の方に依頼している」
◯監事候補
若林朋子(企業メセナ協議会プログラム・オフィサー)
樋口貞幸(アートNPOリンク常務理事兼事務局長)
挙手多数で承認
★2名の理事を承認。第3号議案承認。

◎第4号議案:設立初年度の事業計画書承認の件
◎第5号議案:設立初年度の活動予算書承認の件
橋本「発起人の齋藤啓さんから説明」
齋藤啓から説明。
・事業計画について
「委員会事業は、このネットワークの根幹を占める事業。事業自体を推進する事業主体として考えています。英語ではworking committee、実際に動くイメージ。正会員についてはなにかしら委員会に所属していただきます。義務というより権利として考えていただきたいと思っています。初年度は「文化政策委員会」「国際交流委員会」「地域協働委員会」をそれぞれ2~4回位開催を考えています。この3つが恒常的にあるわけではなく、来年度以降増やすということも充分に考えられます。」
「委員会で話し合われたことを全体にフィードバックする報告会。1~2回」
「企画事業は一般に開かれた活動です、シンポジウムなど。今のところ、9月と2月に2回開催したいと考えています」
「会員提案企画は、会員が随時立ちあげ可能な活動ですが、事業予算はつけません。このネットワークだからこそ話す意義があるんだ、ということを提案していただき、会員の皆さんに呼びかけをします。例えば、来年度以降立ちあげたい委員会を年度の途中から会員提案企画として立ちあげて試験的に走らせて、次の理事会にあげていくこともできます」
「会員への報告・情報提供、これは主に事務局の担当する仕事。メールや印刷物による連絡。会員間の情報共有。あと会員親睦会を開きます。」
「3月~4月に一回目の委員会を開催する予定です」
・予算案について
「収入は「助成金」「事業実施に伴う収入」「会費収入」」
「「助成金」はセゾン文化財団から最大3カ年で助成を受けています。準備会が発足した2012年度が1年目、2013年度も助成が決まっています。毎年申請して最大3年までの助成となっています。現在の申請主体は準備会となっていますが、今回の総会を受けて、変更していきます。」
「「事業収入」は、シンポジウム等に際して参加料を設けて一般の方から頂くものと考えています
「会費収入」については会員の方からの頂いている会費です。この予算では1万円×50人ということになっていますが、すでに正会員の方の人数は超えていますし、学生会員、賛助会員の方も居ますので、この金額は変わります。年度内に入会される方もおられるとおもいますし、随時変動とさせていただきたいと思います。」
「支出の部ですが、大きく「事業費」と「運営費」に分けさせて頂きました」
「事業費は「委員会事業費」「企画事業費」「その他の事業費」」
「「委員会事業費」は3つの委員会の活動費ということになります。報告会の経費も含みます。」
「「企画事業費」はシンポジウム等の開催費。その他の事業費として、会員親睦会を運営するために必要な費用などを考えています」
「運営費」
「「総会開催費」は、理事会・総会開催費と訂正します。理事の交通費も含んで、と思っています。理事会の交通費に関しては、理事の人数との兼ね合いで変わってくると思います」
「「Webサイトの運営費」インターネットはローコストで重要と思います」
「「翻訳費」日本語を解さない方のための翻訳で、額はちょっと足りないかと思いますが、収入のほうの縛りで少なくなっています。
「「事務局経費」印刷物等の発行、事務局になる人の交通費。本来であればフルタイムで報酬を出していきたいところではありますが現状ではかないませんので、可能な分はそこから出していくというふうに考えています」
「ご覧にいただいてもわかるとおり、少し大枠でとっています。年度内、テストランイヤーの中で随時いろんな事業を行う上で弾力的に予算執行も考えていければと思います」
「準備委員会は3月末決算となります。そんなにお金が残ることはないと思いますが、残れば、あるいは赤字になった場合には、3月の時点でこのネットワーク本会が引き継いで、そこで予算を見直す、というように考えています」

質問「会員提案企画について。予算措置が行われないということを確定してしまうと、正会員や学生会員から提案を立ちあげにくくなるのではないかという懸念がある。「原則」というような言い方ではいけないか」
齋藤「「原則」という考え方でよいと思います。これはカテゴリーとして「会員提案企画」を設けて、積極的に会員から提案を受け入れたいということですので、文言としてはどちらでもよいかなと思っています。逆に言うと、予算措置を行うものについては、しっかり理事会を通して承認していくということになります」

★第4号議案、第5号議案、挙手多数で承認。

閉会。