ON-PAM 委員会 2023 @YPAM

2023.11.26

ON-PAM 委員会 2023 @YPAM

「オープン・ディスカッション」

舞台芸術を取り巻く環境は、社会の大きな潮流とともに、急速に変化しています。インボイス制度やフリーランス新法など国内の制度や法律への対応。物価高、燃料費高騰、気候変動、AIの台頭といったグローバルな課題も創作・上演活動と切り離せなくなりました。
舞台芸術に関わる様々な論点について、私たちは議論できる場を十分に、透明性をもって開いているでしょうか。
ON-PAMが「10年先、20年先の未来を構想すべく」立ち上がったのが2013年2月。設立から10年経った今、私たちのミッションを再確認し、各地域からゲストを招き「委員会」を実施します。

【開催概要】
プログラム① オンラインセッション:Talking about producers’ network in Asia – Focus on the case of APP12月6日(水)11:00~12:30

プログラム② オンラインセッション:Performing and programming works internationally
12月7日(木)15:00~16:30

プログラム③ シンポジウム:自治の場として考える劇場/アートセンター
12月12日(火)18:30〜20:30
男女共同参画センター横浜南 フォーラム南太田

プログラム④ 懇親会
12月12日(火)21:30〜
Amazon Club

プログラム⑤ラウンドテーブル:Next Producers Meeting 2023 in 横浜
日時:12月13日(水)11:00 ~11:45
会場:男女共同参画センター横浜南 フォーラム南太田 大会議室

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【プログラム内容】

プログラム① オンラインセッション:
Talking about producers’ network in Asia – Focus on the case of APP

舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)がホストする本ラウンドテーブルでは、APP (Asian Producers’ Platform)の実例を通じて、アジアにおけるプロデューサーのネットワークに着目します。APPは、2014年アジアで国際的な活動をするインディペンデント・プロデューサーが中心となり設立されました。これまで開催された7回のキャンプに参加したアジアの制作者/プロデューサーは100名を超え、参加者同士の協働プロジェクトや、キャンプ以外の場での行き来や交流が続いています。APPの参加者、オーガナイザーの立場からゲストを迎え、APPでの経験や、これまでAPPが培ってきたネットワークの可能性について、オンライントークを開催します。

日時:12月 6日(水)11:00-12:30
会場:オンライン(Swapcard)
言語:英語 日本語/英語逐次通訳あり
*参加にはYPAMプロフェッショナル登録が必要です。

[ゲストスピーカー]
Annette Shun Wah(Creative producer/artistic director)
Cui Yin(Independent Producer)
E-Jan Tan (Founder of InSitu Arts Management Consultancy, Co-Founder and Creative Producer of Toccata Studio)
目澤芙裕子(ダンスマネジメントプロデューサー・ダンサー / ダンスカンパニーBaobab/ゴーチ ・ブラザーズ/JR東日本文化創造財団所属)
[モデレーター]
齋藤啓(ON-PAM会員)

[プロフィール]

Annette Shun Wah
作家、クリエイティブ・プロデューサー、演劇人、フェスティバル・ディレクターとして、ラジオ、テレビ、演劇の分野で幅広いキャリアを持つ。 2020年から2023年まで、アデレード・フェスティバル・センターのOzAsia Festivalのアーティスティック・ディレクターを務めた。 それ以前は、コンテンポラリー・アジアン・パフォーマンス(CAAP)を率い、アジア系オーストラリア人の物語やアーティストをメイン・ステージや主要フェスティバルに招聘してきた。CAAPでは、高名な写真家でありストーリーテラーでもあるWilliam Yangと共同でいくつかの作品を演出した。 Sydney Theatre CompanyとNational Film and Sound Archiveナショナル・フィルム・アンド・サウンド・アーカイブの非常勤理事。 2014年よりアジアン・プロデューサーズ・プラットフォームのメンバーAsian Prodcers’ Platform

Cui Yin
イン(ター)ディペンデント・プロデューサー、ファシリテーター。アート、人類学、社会活動の接点に興味を持ち、良いアートをより良く実現する方法を模索している。エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ、ザ・サブステーション、ダンス・ヌクリアス、NTUセンター・フォー・コンテンポラリー・アート・シンガポール、アジア・フィルム・アーカイブ、シンガポール国際芸術祭など、様々な分野のインディペンデント・アーティストのために、あるいはアーティストと共にプロデュースを行っている。Producers SGのオーガナイズ・メンバー、Asian Producers’ Platformのプランニング・チーム・メンバー、Asia-Art-Activismの国際アソシエイト。
Photo: A. Syadiq

E-Jan Tan
東南アジアと世界全体との国際交流やコラボレーションを促進することを専門とするアート・マネジメント・コンサルタント会社、In Situの創設者兼ディレクター。また、クリエイティブな研究開発に特化した非営利のクリエイティブ・インキュベーター、Toccata Studioの共同設立者であり、クリエイティブ・プロデューサーでもある。
E-Janは、韓国のIETMサテライト・ミーティングやPAMS、TPAMなど、国際的なプラットフォームにパネル・スピーカーとして招かれている。ISPAグローバル・フェローシップとAustralia Council for the Artsのアーツ・リーダーシップ・プログラムの卒業生であり、APPのプランニング・チーム・メンバー、IETMグローバル・コネクターでもある。
Photo: Wey Yinn

目澤芙裕子
ダンスマネジメントプロデューサー・ダンサー。ダンスカンパニーBaobab/ゴーチ ・ブラザーズ/JR東日本文化創造財団所属。幼少期をヨーロッパで過ごす。クラシックバレエやジャズダンス、ヒップホップなどを学び、桜美林大学でコンテンポラリーダンスに出会う。ダンスカンパニーBaobab のプロデューサーとダンサーを兼任し、国内外のフェスティバルに多数招聘される他、ダンスフェスティバルを 2016 年より隔年主催。また、俳優やアーティストマネジメントに従事し、舞台、イベント、ドラマ、映画、CM など幅広い分野で活動。 演劇とダンス双方の経験を生かし、公共劇場や国際フェスティバルのダンス公演制作を務める他、若手支援自主企画プロデュースも行う。海外とのネットワーキングにも力を入れ、Asia Producers’ Platform 、European Festival Academyなどに参加。
photo by Manaho Kaneko

齋藤啓
東京生まれ。2006年、鳥取で鳥の劇場の立ち上げに参加。劇団公演から劇場運営、「鳥の演劇祭」、国際交流事業まで幅広い制作業務を担当。2018年3月から約11ヶ月、文化庁新進芸術家海外研修制度でスコットランドに滞在。2020年1月から2023年3月までロームシアター京都に勤務し、事業チームの一員として自主事業の企画制作を行う。現在は、鳥取県智頭町を拠点に活動。ON-PAMでは、設立から2022年度まで理事を務める。

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プログラム② オンラインセッション:舞台作品を海外(国外)で上演すること、海外(国外)から招聘することについて
ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)が主催する本オンライン・ラウンドテーブルでは、舞台芸術作品の国際的な行き来に焦点を当て、コロナの影響下にあった期間の変化、そして自分の国や地域以外で新たな観客と出会うことの意味を再考します。

日時:12月7日(木)15:00-16:30
会場:オンライン(Swapcard)
言語:英語/日・英語逐次通訳あり
*参加にはYPAMプロフェッショナル登録が必要です。

[ゲストスピーカー]
June Tan (Producer / Five Arts Centre)
Juliet Knapp (共同ディレクター / KYOTO EXPERIMENT)
[モデレーター]
齋藤啓(ON-PAM会員)

[プロフィール]

June Tan
クアラルンプールを拠点に活動するジューン・タンは、アート集団Five Arts Centreのメンバー。Imperial College of Science, Technology and Medicineで生物学を専攻。1997年以来、企業で働きながら、国内外の数多くの作品の舞台監督、ツアー・マネージメント、プロデュース、プログラムを行ってきた。2018年から2020年にかけては、アジアと世界の同時代の考え方を反映するプラットフォームであるTPAM in YokohamaのTPAM Direction ディレクターを務めた。また、芸術における政策転換をアドボケートする連合体ReformARTsiや、Pertahankan Hutan Simpan Kuala Langat Utara、Gabungan Darurat Iklim Malaysiaとともに環境保護活動にも積極的に取り組んでいる。また、映画(『Interchange』、『Spilt Gravy』)の脚本家でもあり、地域のストリーミング・プラットフォーム(Netflix、Disney+、Amazon Prime、Viu)向けにオリジナルコンテンツを執筆している。

ジュリエット・ナップ
KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター。福岡生まれ。オックスフォード大学英語英文学科卒業。2015ー2017年Ryoji Ikeda Studio Kyotoでコミュニケーションマネージャー、音楽及びパフォーマンスのプロジェクトマネジャー。2017年よりKYOTO EXPERIMENTに広報として参加し、2020年より共同ディレクター。ヨークシャーティーが大好きです。

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プログラム③ シンポジウム:自治の場として考える劇場/アートセンター

舞台芸術と地域社会をつなげる場所である劇場/アートセンターの役割とは何か。国・自治体の文化行政を背景としながら、地域やコミュニティに関わる多様な人々と共有する「自治の場」となりうるでしょうか。劇場/アートセンターを様々な形態や方向に開き、既存のシステムや運営の更新に取り組む実践者をゲストスピーカーとして招き、それぞれの活動からみえてくる可能性についてお話しします。

日程:2023年12月12日(火)18:30〜20:30
会場:男女共同参画センター横浜南 フォーラム南太田(横浜市南区南太田1-7-20)
オンライン(Swapcard)配信あり
実施言語:日本語/英語同時通訳あり
参加費:[会場参加] YPAMプロフェッショナル登録者/ON-PAM会員 無料
*配信を視聴するためにはYPAMプロフェッショナル登録が必要です。

[登壇者]
荒井洋文(犀の角/一般社団法人シアター&アーツうえだ 代表理事)
林立騎(那覇文化芸術劇場なはーと企画制作グループ長)
三富章恵(NPO法人アーツセンターあきた事務局長)
[司会]
増田愛子(朝日新聞東京本社文化部)

[プロフィール]

荒井洋文
長野県上田市出身。静岡県舞台芸術センター制作部に所属後、上田市で文化事業集団「シアター&アーツうえだ」を発足。演劇を軸とした文化芸術活動のプロデュース等を行っている。2016年、上田市中心商店街の空き店舗をリノベーションし、演劇やライブ等で使用できるイベントスペースとゲストハウスを備えた民営文化施設「犀の角」をオープン。様々な表現活動や地域住民・アーティストの交流の場として運営している。上田市交流文化芸術センター運営協議会委員。

林立騎
翻訳者、演劇研究者。現在、那覇文化芸術劇場なはーと企画制作グループ長。訳書にイェリネク『光のない。』、レーマン『ポストドラマ演劇はいかに政治的か?』(ともに白水社)。2005年より高山明の演劇ユニットPort Bに、2014年より相馬千秋のNPO法人芸術公社に参加。東京藝術大学特任講師(2014-17年)、沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサー(2017-19年)、ドイツの公立劇場ドラマトゥルク(2019-21年)を経て、22年より現職。
photo: Hannah Aders

三富章恵
静岡県生まれ。大学院で途上国支援を勉強した後、2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、海外における日本語教育の普及事業等に従事。
東日本大震災で被災経験をもつ高校生・大学生や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

増田愛子
静岡出身。早稲田大学第一文学部卒。2003年、朝日新聞入社。富山総局、名古屋本社、大阪本社などを経て、現在は東京本社文化部で演劇を担当。芸術監督制度をはじめとする公共劇場のあり方や各地の演劇祭、演劇界のハラスメント対策など、創造・鑑賞の環境や演劇と社会との関わり方を巡る問題に関心を持ち、取材を続けている。

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プログラム④ 懇親会
日時:12月12日(火)21:30〜
会場:Amazon Club(横浜市中区万代町2丁目 横浜パークサイドグランドマンション東館 201)
参加費:無料
*飲み物、お食事はご自身で購入ください。

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プログラム⑤ ラウンドテーブル:Next Producers Meeting 2023 in 横浜 

2023年豊岡演劇祭とON-PAMが共催して実施した「共創するアートマネージャーとアーティストのための『Co-Creation Camp(CCC)』」の振り返りセッション。CCCでは、それぞれの専門性をもって協働し走り続ける日々から一度立ち止まり、お互いの価値観や哲学を改めて共有し、チームとしての独自性、可能性を広げるための時間をつくりました。本ラウンドテーブルでは、プログラム参加者と共に、東京・豊岡でのキャンプから得られたインスピレーションや今後の展望を話します。また、CCC参加者世代の現在地や、次世代のアートマネージャーのネットワーク構築に向けたアイディアや期待、ビジョンを共有する機会とします。

日時:12月13日(水)11:00〜11:45
会場:男女共同参画センター横浜南 フォーラム南太田 大会議室(横浜市南区南太田1-7-20)

[スピーカー]
坂本もも(ON-PAM/理事・ロロ/範宙遊泳/プロデューサー・合同会社範宙遊泳/代表社員・多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科/非常勤講師)
大蔵麻月(theater apartment complex libido:/白昼夢/制作)
大川あやの(譜面絵画制作)
河﨑正太郎(譜面絵画制作)

*参加にはYPAMプロフェッショナル登録が必要です。

[プロフィール]

坂本もも(合同会社範宙遊泳代表・範宙遊泳プロデューサー/ロロ制作)
1988年生まれ。舞台制作者。日本大学藝術学部演劇学科在学中より、学生演劇で演出助手をしながら、外部公演や商業演劇の制作部・演出部を経験。2009年より「ロロ」、2011年より「範宙遊泳」に加入し、劇団運営や公演制作を務める。2017年に出産し、育児と演劇の両立を模索中。多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 非常勤講師。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事。

大蔵麻月(theater apartment complex libido:/白昼夢 制作)
1992年、東京都生まれ。
高校演劇をきっかけに、俳優や演出部として演劇に関わり続けており、2020年より団体制作として活動。外部公演で制作助手をしながら制作の仕事を勉強中。

大川あやの(譜面絵画制作)
旗揚げ公演からすべての公演で制作をつとめ、舞台写真の撮影も行っている。日本大学芸術学部演劇学科企画制作コース卒業。大学3年時にイギリスへ留学し、帰国後は株式会社precogにアシスタントとして勤務。演劇以外の世界も経験してみたいと考え、大学卒業後、瀬戸内海の島に移住、就職し、譜面絵画の活動も続けている。
photo:Kawaguchi Kanta

河崎正太郎(譜面絵画制作)
1999年生まれ。
高校では、ケアハウスや特別支援学校でのコミュニティダンス、アートによる社会包括リサーチなどを経験。
大学在学中に譜面絵画に参加。大学卒業後は、公共劇場に2年勤め公演事業や小中学校へのアウトリーチ事業などアーティストと地域住民との出会いの場の活性化に努める。退職後は、制作として公演だけではなく演劇祭の運営などの活動も行っている。
photo:Kawaguchi Kanta

主催:舞台芸術制作者オープンネットワーク
共催:横浜国際舞台芸術ミーティング

お問合せ:舞台芸術制作者オープンネットワーク
info@onpam.net