APPキャンプ2017 DAY3 報告
2017.2.23
同時開催されているフェスティバル「ASIA TOPA」のことなど、だいぶ状況が理解できてきました。この日はメルボルン市内から電車に乗り、Footscray Community Arts Centreを訪れました。メルボルン西部を拠点に、40年以上にわたり活動しているそうです。午前中は同センターのディレクターによる活動紹介を聞き、その後、そのディレクターから投げかけられたいくつかのテーマについて、参加者がディスカッションを行いました。
昼食をはさんで午後は、APPの今後を考えるセッション。当初計画されていた4回のAPPキャンプ最終回となる今回は、将来的な展望を議論することも大きなテーマの一つです。活動の方向性、具体的な活動内容、運営の方法などについて話し合いましたが、制作者(プロデューサー)が自発的に立ち上げた組織を継続させていくための議論という意味では、ON-PAMと共通する部分がいくつもありました。
今日の午後の話し合いでは、今後取り組むべきこととして
・制作者の専門性を深めること(professional development)
・制作者のアジアでの行き来を促進すること(mobility)
・制作者のためのレジデンス事業(producers’ residency)
・これまでの活動の記録・印刷物の発行(documentation/publication)
・実際に集って行う事業を毎年実施すること(annual events)
があげられました。
また、新しい運営担当者(planning team member)を選ぶことも確認されました。上記の活動をどのように展開するか、毎年実施する事業としてこれまでと同じ形態のキャンプを行うかどうかについては、新旧の運営担当者が中心になって話し合っていく予定です。なお、ON-PAMとしてのAPPへの関わりについては、今後も継続していきたいと考えています。全体プログラム終了後はメルボルン市内に戻り、リサーチを行うグループごとに打ち合わせを兼ねた夕食を取ったり、ASIA TOPAの演目を観るなどして過ごしました。