【会員提案企画】2/28『創造の場におけるジェンダーギャップ調査のマッピングー誰もが活躍できるワークライフバランスを目指してー』

2024.2.15

2月28日(水)に、会員提案企画「創造の場におけるジェンダーギャップ調査のマッピング ー誰もが活躍できるワークライフバランスを目指してー」を開催いたします。

 不安定な働き方が一般化している文化・創造産業では、ワークライフバランスを確保しながら働くことは容易ではありません。育児や介護などのケアを担う人々など(主に女性)のライフステージに合わせて労働環境を整えることは容易ではなく、多くの創造現場で育児や介護を理由に離職するケースが見られます。これに対する直接・間接的な調査が行われてきたものの、この問題の背景には広範な課題が絡んでおり、一つの調査では全容を捉えきることは難しいと言えるでしょう。 

 本企画では、これまで行われてきた文化・創造産業におけるジェンダーギャップ調査を概観・整理するところからスタートします。これまで実態調査を行った団体からゲスト・スピーカーをお招きし、調査を実施した立場からの意見を伺います。後半には、ご参加の皆様と創造現場におけるジェンダーギャップについての実感を共有しあい、今後さらにどのような調査が必要とされるのかを、話し合えればと思います。

 ジェンダーギャップ、ジェンダー平等と言うと、男女の格差に注目が集まり、「性別ではなく実力の問題だ」、「リーダーになりたくない女性もいる」、「女性は不満ばかり言うが、男性も我慢している」として議論が寸断されてしまうことがよくあります。多様な人材が活躍できる業界にしていくためにも本企画では、文化・創造産業におけるジェンダーギャップを、男女の問題を超えてあらゆる性別、世代、境遇の人が望むライフラークバランスの実現を阻む問題の一つと捉え、議論ではなく、様々な課題を出し合う場とすることができれば幸いです。みなさまのご参加をお待ちしております。

発起人:端野真佐子、西山葉子

【開催概要】

日時:2/28(水)19:00〜21:00(途中参加・退出もOKです。延長の可能性あり)
対象:ON-PAM会員の方、その他文化・創造産業の実務者の方
場所:オンライン(zoom) 

お申し込みフォーム/問合せ:https://forms.gle/gGwi6wLTepm7Tkao7

進行:
村田美笑子(テーテトニコ)

調査・提案:
端野真佐子
西山葉子

ゲストスピーカー:
植松侑子氏 (特定非営利活動法人法人Explat 理事長)
歌川達人氏 (一般社団法人Japanese Film Project 代表) 

《ゲストスピーカープロフィール》

植松侑子(特定非営利活動法人Explat 理事長)

お茶の水女子大学 文教育学部 芸術・表現行動学科舞踊教育学コース卒業。在学中より複数のダンス公演に制作アシスタントとして参加。卒業後はダンスカンパニー制作、一般企業での勤務、海外放浪を経て、2008年からフェスティバル/トーキョー制作。2012年からは1年間韓国・ソウルに留学。帰国後はフリーランスの制作としてさまざまな劇場・組織・劇団と協働。2015年6月〜舞台芸術のアートマネジメント専門職に向けた人材育成と雇用環境整備のための中間支援組織「特定非営利活動法人Explat」理事長。2016年7月~合同会社syuz’gen代表社員。

歌川達人(一般社団法人Japanese film project 代表) 

映像作家。大学卒業後、フリーランスとしてNHK番組やCM、映画の現場で働く。カンボジアで監督した短編及び中編ドキュメンタリー映画がカンボジア、スペイン、ブラジル、ギリシャ、ロッテルダム、ロサンゼルス、NYなど、様々な国の映画祭で上映される。2023年に最新作『浦安魚市場のこと』が全国で劇場公開。2021年よりトヨタ財団研究助成に採択され、映画業界の環境を調査し課題解決を目指す活動を行なっている。一般社団法人Japanese Film Project 代表理事。

発起人:端野真佐子、西山葉子