第3回テーマ委員会
2016.10.30
11月12日(土)にロームシアター京都にて開催します、第3回テーマ委員会についてのお知らせです。
今年のテーマ委員会は「ON-PAMから何を提言するのか?どうやって提言するのか?なぜ、提言するのか?」をテーマに取り組んでいます。7月に行われた第2回テーマ委員会では、ON-PAMの監事でもある若林朋子さんをゲストに迎え、企業メセナ協議会在籍時に実際に取り組んだ政策提言活動の経験とそこで実感したポイントをお話頂きました。その中で、企業メセナ協議会では政策提言へ向けて、定期的に「研究部会」を開催し、毎回その時々に合わせたテーマを設定し、常に最新の動向について学び、議論する土壌があり、その中で提言案を作成していた、というお話を受けて、発足したばかりの「ON-PAM 政策提言調査室」の活動の第一歩として、定期的に「勉強会」を始めることにしました。8月から早速第1回勉強会を開始し、9月には第2回勉強会を開催いたしました。
第1回勉強会のレポート
第2回勉強会のレポート
上記のレポートをご一読頂ければお分かり頂けると思いますが、毎回4時間があっという間に過ぎるほど、濃い内容の議論が展開し、その時々に参加するメンバーによって思ってもみなかった角度からの新たな視点が持ち込まれたり、と大変有意義な勉強会が行われてきました。この勉強会を是非関西でも、と考え、第3回テーマ委員会の場をお借りして、「政策提言調査室 第3回勉強会」を開催したいと考えております。
「第3回勉強会」のテーマは、これまで2回の勉強会の流れを受けて、ずばり「舞台芸術それ自体が持つ価値/公共性について」です。つまり、最近では「舞台芸術(もしくは芸術文化)は、社会にとってこのように役に立ちます」というような言説が多く見られるようになり、ある程度、共通認識化しつつあります。が、逆にあまりに安易に、もしくは短期的に「社会の役に立つ」ことを求められ過ぎてはいないか、もしくは芸術文化が「目的」ではなく、社会的利益のための「手段」になってはいないか、という不安が湧き上がってきます。
「芸術はこのように社会の役に立ちます」というのは簡単ですが、そのことで逆に「芸術」の可能性を自ら狭めてしまっているのではないか、という恐れを抱くこともしばしばあります。そうした中、「舞台芸術それ自体が持つ価値や公共性」とは何なのか、もう一度丁寧に見つめ直し、議論することがとても大切ではないか、と考えています。特に日々現場で働く制作者自身が実感している、その言葉を持って、このテーマについて語ることは非常に重要であると考えております。是非、みなさま、積極的にご参加頂ければ幸いです。
日時:2016年11月12日(土)16:00〜18:30
会場:ロームシアター京都 会議室1 アクセス
料金:無料、ON-PAM会員のみ参加可 お申込み
※翌日13日(日)にはシンポジウム「施行から4年、劇場法をもっと『活用』するために」が同じくロームシアター京都にて開催されます。こちらも合わせて是非ご参加ください。同じフォームからお申込み頂けます。
シンポジウムについて詳細はこちら
この期間、京都では「KYOTO EXPERIMENT 2016」が開催されており、とても興味深い演目が目白押しです。遠方にお住まいのみなさまの是非これを機に京都へお越し下さい。