ドーナツ・プロジェクト2023実践編 受講者募集

2023.6.12

令和5年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業

ドーナツ・プロジェクト2023 実践編 連続講座 全12回

対象

    • 演劇、舞踊、伝統芸能などの舞台芸術に携わっている方(アーティスト、制作者、劇団・公演団体・劇場スタッフなど)
    • 大学で舞台芸術や映像、アートマネジメントを学ぶ/学んだ学生
    • 舞台芸術の研究者、各種文化施設の学芸員、キュレーター、アーキビスト等。
    • アーカイブって何?、どうやって記録を残していけばいいの?、著作権って何?と思う方 など

※初めての方でもご心配いりません! 昨年度の講座を受講していない方には、昨年度の講座をまとめた『DONUTS BOOK基礎編』製本版を先着50名様に、データ版を皆様にプレゼントいたします。

◇講座日程

2023年7月25日(火)、8月8日(火)、8月29日(火)、9月15日(金)

◇会場

早稲田大学 早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田1丁目6‐1)

◇定員

  • 【会場での受講】(講座 10回・ワークショップ2回+アーカイブ動画視聴):25名
    ※申し込み多数の場合、抽選となります。
  • 【アーカイブ動画での受講】(講座ワーク部分・ワークショップ2回分を除く):50名

◇アーカイブ視聴方法

お申し込み時にご入力いただくアドレス宛に、メールで動画視聴リンクを送付いたします。
視聴期間:動画公開後から2024年2月9日(金)17:00まで
※アーカイブ動画は、各講座終了から2~3週間後に公開いたします。
※アーカイブ動画は日本語字幕付きで配信いたします。

◇受講料

  • 【会場での受講】講座10回/ワークショップ2回 + アーカイブ動画視聴: 7,000円(税込)
    ※前年度受講者割引 6,000円(税込)
  • 【アーカイブ動画での受講】講座10回(講座ワーク部分・ワークショップ2回分を除く): 6,000円(税込み)
    ※前年度受講者割引: 5,000円(税込)

会場での受講に申し込まれる方は、受講者確定通知後に受講料をお支払いいただきます。
受講キャンセル、ならびにお支払いいただいた受講料の返金はお受けいたしかねますので、ご了承ください。
初めての方でもご心配いりません! 昨年度の講座を受講していない方には、昨年度の講座をまとめた『DONUTS BOOK基礎編』製本版を先着50名様に、データ版を皆様にプレゼントいたします。

◇募集期間

  • 【会場での受講】2023年6月14日(水)12:00 ~ 7月2日(日)17:00
    抽選の場合7月7日(金)受講者確定通知予定
  • 【アーカイブ動画での受講】2023年6月14日(水)12:00 ~ 7月2日(日)17:00

◇申込方法

◇その他

会場で受講いただく方には、10回の講座が終わった時点で課題をお出しします。その課題をもとにワークショップを進めます。
すべての講座とワークショップを会場で受講した方に本講座の修了証を授与します。
全受講生に講座内容をまとめた「DONUTS BOOK実践編」を配布します(2024年2月頃予定)

◇講座詳細

7月25日(火)

〈理論編:舞台芸術アーカイブの意義と可能性〉
  • 13:00~14:30 (1コマ目):
    モノからコトへのアーカイブ

    講師:岡室美奈子(早稲田大学文化推進部参与・文学学術院教授)、中西智範(早稲田大学演劇博物館)他

  • 14:45~16:15 (2コマ目):
    舞台芸術とアーカイブ―演劇にとって記憶とは何か?

    講師:吉見俊哉(國學院大學教授)

講座終了後、懇談会+演劇博物館デジタルアーカイブ室ツアー(合わせて1時間程度)を予定しています。(希望者のみ)

8月8日(火)

〈実践編①:プロセスとしての舞台芸術アーカイブⅠ〉
  • 10:00~11:30 (3コマ目)、11:45~13:15 (4コマ目):
    創作過程で(偶然/必然)に派生するアーカイブ(制作者の範疇より)

    講師:坂本もも(合同会社範宙遊泳代表・範宙遊泳プロデューサー/ロロ制作)

〈実践編②:舞台公演の記録映像の残し方〉
  • 14:15~15:45(5コマ目)、 16:00~17:30(6コマ目):
    魅せる価値のカタチ – 新たな舞台芸術アーカイブの在り方について –

    講師:福井学(株式会社ネクステージ代表取締役)

8月29日(火)

〈実践編③:プロセスとしての舞台芸術アーカイブⅡ〉
  • 10:00~11:30(7コマ目)、11:45~13:15(8コマ目):
    プロセスとしての舞台芸術アーカイブ(創作者の目線から)

    講師:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)

〈技術編:著作権と契約〉
  • 14:15~15:45(9コマ目):
    舞台と配信の著作権の基礎・契約処理について

    講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士 骨董通り法律事務所代表パートナー、一般社団法人EPAD代表理事、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)

  • 16:00~17:30(10コマ目):
    舞台と配信の著作権の基礎・契約処理について

    講師:田島佑規(弁護士 骨董通り法律事務所、EPAD権利処理チーフ、緊急事態舞台芸術ネットワーク)

9月15日(金)

〈ワークショップ〉
  • 13:00~16:15*途中休憩あり(11・12コマ目):
    舞台芸術アーカイブの活用ワークショップ

    アドバイザー:吉見俊哉(國學院大學教授)、後藤隆基(立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教)、半田桃子(株式会社momocan)、岡室美奈子(早稲田大学文化推進部参与・文学学術院教授)、中西智範(早稲田大学演劇博物館)

◇講師紹介(登壇順)

吉見俊哉(國學院大學教授)デジタルアーカイブ学会会長。1957年、東京生まれ。社会学・文化研究。集まりの場のドラマ形成を考えるところから近現代日本の大衆文化と文化政治を探求、日本のカルチュラル・スタディーズを先導した。主な著書に、『都市のドラマトゥルギー』『博覧会の政治学』『親米と反米』『ポスト戦後社会』『大学とは何か』『夢の原子力』『アメリカの越え方』『視覚都市の地政学』『平成時代』『アフター・カルチュラル・スタディーズ』『五輪と戦後』『東京裏返し』などがある。

坂本もも(合同会社範宙遊泳代表・範宙遊泳プロデューサー/ロロ制作)
1988年生まれ。舞台制作者。日本大学藝術学部演劇学科在学中より、学生演劇で演出助手をしながら、外部公演や商業演劇の制作部・演出部を経験。2009年より「ロロ」、2011年より「範宙遊泳」に加入し、劇団運営や公演制作を務める。2017年に出産し、育児と演劇の両立を模索中。多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 非常勤講師。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事。

福井学(株式会社ネクステージ代表取締役)
1981年生まれ。2009年に演劇と出会い、芸術が人の心を豊かにすることを経験。2014年5月に舞台芸術アーカイブや映像配信等における技術支援を目的として株式会社ネクステージを設立。「表現者の未来をつくる」を理念とし、劇団の困りごとを解決すべく演劇動画配信サービス「観劇三昧」を運営。

木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)
1985年和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『娘道成寺』『黒塚』『東海道四谷怪談—通し上演—』『心中天の網島』『義経千本桜—渡海屋・大物浦—』『糸井版 摂州合邦辻』など。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。

福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士 骨董通り法律事務所代表パートナー、一般社団法人EPAD代表理事、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)
弁護士(日本・ニューヨーク州)。日本大学芸術学部・神戸大学大学院・iU 客員教授。1991年 東京大学法学部卒。米国コロンビア大学法学修士。現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。『改訂版 著作権とは何か』(集英社新書)、『18歳の著作権入門』(ちくまプリマ―新書)、『エンタテインメント法実務』(編著 弘文堂)ほか。内閣府知財本部・文化庁 各委員、デジタルアーカイブ学会理事などを務める。
骨董通り法律事務所: http://www.kottolaw.comTwitter: @fukuikensaku

 

⽥島佑規(弁護士 骨董通り法律事務所、EPAD権利処理チーフ、緊急事態舞台芸術ネットワーク事務局)
2015年京都大学法科大学院修了。2016年弁護士登録。アート、演劇・ライブイベント、映像、出版、デザイン等の分野における法務サポートを中心的に行う。クリエイティブ業界を対象に無料法律相談窓口等を提供する「デザイナー法務小僧(https://d-kozo.com/)」企画・運営。共著として『エンタテインメント法実務』(弘文堂)・『はじめての演劇』(日本演出者協会)ほか。京都大学大学院・芸術文化観光専門職大学にて非常勤講師を務める。
骨董通り法律事務所: http://www.kottolaw.com Twitter: @houjichazuki

 

半田桃子(株式会社momocan)
慶應義塾大学中に松居大悟、目次立樹とともに劇団「ゴジゲン」を旗揚げ。大学卒業後は、システム会社、芸能プロダクションの舞台制作部で勤務。20年に株式会社momocanを設立。クリエーター・俳優のマネージメントと舞台制作の二本柱で、風通しのよい環境での創作、さらに多岐に渡るジャンルの作品を幅広く世に送り出せる制作会社を目指す。舞台制作では小劇場運営のサポートから商業演劇の制作進行まで多方面で業務を担う。また演劇現場における「鑑賞サポートサービス」や「ハラスメント予防研修」についても積極的に学び、取り入れ、実践している。

後藤隆基(立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教)
1981年、静岡県生まれ。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。専門は近現代日本演劇・文学・文化。早稲田大学演劇博物館助教等を経て現職。著書に『高安月郊研究――明治期京阪演劇の革新者』(晃洋書房)、編著に『ロスト・イン・パンデミック――失われた演劇と新たな表現の地平』(春陽堂書店)、『小劇場演劇とは何か』(ひつじ書房)、『石牟礼道子と〈古典〉の水脈――他者の声が響く』(共編、文学通信)など。

岡室美奈子(早稲田大学文化推進部参与・文学学術院教授)
早稲田大学文学学術院教授、文学博士。専門は現代演劇論、テレビドラマ論、サミュエル・ベケット論。日本演劇学会理事、デジタルアーカイブ学会評議員、放送番組センター理事、文化審議会委員などを務める。共編著書に『六〇年代演劇再考』、『サミュエル・ベケット!――新しい批評』など、訳書に『新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム』などがある。演劇博物館のJapan Digital Theatre Archives開設メンバー。Twitter: @mokamuro

 

中西智範(早稲田大学演劇博物館)
1980年生まれ。早稲田大学演劇博物館デジタルアーカイブ室所属。専門は情報処理分野。デジタルコーディネーターの役割として、『演劇情報総合データベース』などデジタルアーカイブの企画・立案・運用などの業務を担当する。東京国立近代美術館フィルムセンター(現国立映画アーカイブ)にて、所蔵品管理データベースの管理・運用や、デジタルデータの長期保存についての調査・研究業務を担当(2011年〜2018年)。デジタルアーカイブ学会所属。国立公文書館認証アーキビスト。


主催:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
令和5年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業 舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業
運営:特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)