【会員提案企画】3/13「コミュニティ・アーカイブ」について考える vol.1 〜いろんなルーツにつながる文化を記録しアーカイブすること〜

2024.2.28

3月13日(水)に、会員提案企画「「コミュニティ・アーカイブ」について考える vol.1 〜いろんなルーツにつながる文化を記録しアーカイブすること〜」 」を開催いたします。

<地元の歴史や過去に関心を寄せ、取材し、記録・保存し、活用しようとする人のための、地域に根ざした草の根・参加型の「コミュニティ・アーカイブ」>
『コミュニティ・アーカイブをつくろう!』佐藤知久・甲斐賢治・北野央著 晶文社より引用

様々なルーツにつながるコミュニティや人々が暮らす多住地域・長田において、それらの複数の文化を、複数の方法や場でアーカイブしていくことの可能性を考えてみたいと思います。社会的状況や制度、人々との関わりによって、変容し続ける文化を、そもそもいかにアーカイブすることが可能なのでしょうか。そして、人から人へとバトンされてきた事象の中に、どうしても形に残り得ないものがあるとすれば、それは一体どのように記憶することができるのでしょうか。第1回目のミーティングを開いてみます。

概要

日程:3月13日(水)14:00〜17:00
会場:カフェナドゥリ(長田区若松町3丁目1-1-103)
料金:無料
定員:15名(事前予約制)
予約:https://forms.gle/ohfBgCMELu4TFEZy6

主催:横堀ふみ  個人研究プロジェクト「在住外国人の文化権(Cultural Right)の現状と課題」
助成:公益財団法人セゾン文化財団

プログラム

【※登壇者敬称略】
第一部:各地の実践者から
▷キムシニョン(「神戸在日コリアンくらしとことばのミュージアム」)
▷米川宗夫(徳之島 島唄 唄い手)

第二部:理念および先行事例から  
▷佐藤知久(京都市立芸術大学芸術資源研究センター)
▷岩井成昭(イミグレーション・ミュージアム東京)

第三部:ラウンドテーブル
ご来場の方々も一緒に意見交換

プロフィール

金信鏞(キムシニョン)
一般社団法人神戸コリア教育文化センター代表理事。在日コリアン2世。長年、公立学校に通う在日コリアンの子どもたちの教育課題に取り組む一方、近年は在日コリアン家族・生活写真展の開催や長田在日大学を運営し、次世代につないでいく活動とともに、コミュニティカフェを開き、交流拠点作りを進めている。

米川宗夫
鹿児島県徳之島に生まれる。昭和43年より本格的にシマ唄を始め現在に至る。シマ唄教室「ばしゃ山会」の主宰及び師匠を務める。これまで、地域コミュニティラジオ放送局「FMワイワイ 南の風」に6回出演したのをはじめ、各地のイベント等に多数出演している。また、執筆活動や講演活動も行っていて、著書『シマ唄のマオロ』『シマ唄ぬありまくりま』は研究冊子としても意義がある。

佐藤知久
文化人類学者、京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授。HIV陽性者の自助グループ、震災の記録活動などの研究を経て、「創造のためのアーカイブ」のつくりかたについて研究しています。著書:『フィールドワーク2.0』『コミュニティ・アーカイブをつくろう!:せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記』(甲斐賢治・北野央と共著)など。

岩井成昭
秋田公立美術大学教授。1990年代から国内外の特定地域における環境やコミュニティーの調査をもとに多様なメディアで作品を発表する。2011年からはプロジェクトベースの「イミグレーション・ミュージアム・東京」を主宰。その一方で、拠点を秋田におき、秋田公立美術大学の大学院「複合芸術研究科」の新設に参与したほか、同地で「創造的辺境」をテーマに活動中。

横堀ふみ
神戸・新長田在住。NPO法人DANCE BOXプログラム・ディレクター。ダンス・プログラムを中心に、ほぼ全ての作品/企画を新長田での滞在制作によって実施する。同時に、世界の様々な地域をルーツとする多文化が混在する新長田にて、独自の国際プログラムを志向する。ベトナム人の旦那とともに「VIAN」を設立。自宅1階を「Lang Toi(私と村)」と名づけ、ベトナムにつながる大人やこどもの居場所になるようなプログラムを実施している。