プレ文化政策委員会「キックオフ・ミーティング」レポート
2013.8.15
2013年3月14日、こどもの城において、第1回文化政策委員会(キックオフ・ミーティング)を
行いました。
日時:2013年3月14日(木)18:00~20:00
会場:こどもの城(渋谷区・青山)
司会:中村茜(プリコグ/ON-PAM理事)
出席者:総参加者数37名(※所属委員数は4/20以降に決定のため未確定)
資料:
・「2013年の活動について」(文化政策委員会活動案)1部
・舞台芸術制作者オープンネットワーク委員会規程案1部
開催趣旨
「委員会活動案」「委員会規程」の提案および内容、運営方法についての意見交換
議題
1. 委員長紹介、挨拶
委員長:伊藤達哉(ゴーチブラザーズ/ON-PAM理事)
私にはずっと抱いている夢があります。それは、周りの人々が文化や芸術について身近に感じられるような日本に変えたいということです。これが、私がこのネットワークに参加した大きな動機です。オープンネットワークを通して、会員の皆さんそれぞれが自身の目的を達成できるように、また目的とは繋がらなくとも有機的な交流ができるようにぜひ主体的に参加していただきたい。
2. 「文化政策委員会活動案」
伊藤:昨年制定された劇場法の策定に10年以上の準備がかかったということを聞き意識が高まった。ぜひ次の10年に向けた展開をこの会で考えていきたい。
【資料参照】「2013年の活動について」(文化政策委員会活動案)
【説明】概略説明(伊藤、中村)
目的
活動目標・計画
2014年活動計画
委員会の構成例
委員会(文化政策ラボ)のテーマ案
文化政策委員会の構成
年間スケジュール
質問
野村(こまばアゴラ劇場/ON-PAM事務局):委員会(文化政策ラボ)の構成例にある第1部~第3部とは何か?
丸岡(PARC/ON-PAM理事):ゲストを招く一日でこの流れをやるという案です。第三部の課題の洗い出しは、議論の中でそのテーマを積極的に牽引したいという人たちにやっていただきたいイメージです。
3. 委員会規程説明
資料参照:委員会規程案
説明:概略説明(伊藤、中村)
質問
成島(SPAC):政策提言を主とした委員会と理解しているが、公文協や芸文協のような総意を作る会なのか、それとも勉強会やネットワークを主とした会なのか?現状だと総意を作るのは難しい会なのではないか。
伊藤:総意を作れるときはそうなるだろうし、作れない場合は両論を併記するようなこともあると思う。政策提言の形についてはこだわっていないので今はどちらでも良いと思う。
成島:例えば、総意に合意できない人は外れなければならないのか?
丸岡:合意出来ないこともあると思うし、会員を外れる必要はないと思う。ON-PAMが実績のある団体でないことをプラスに捉えて、部会単位やON-PAMメンバー個人名併記での提言するなど、提言方法そのものを問うていく会にも出来るのではないか。
4. 委員自己紹介
自己紹介:各自5分程度で自己紹介
質問:
参加者:名簿を作ったら良いのではないか?
丸岡:後日作成したいと思っています。
西山(青年団):国際交流と文化政策委員会の掛け持ちは可能ですか?
中村:掛け持ち可能も含めて検討中です。
野村:全ての委員会のキックオフが終わる4月20日以降に決めたいと思っています。
西山:開催場所の方針はどうか?
中村:文化政策委員会の開催は東京が有力だが、東京一極集中を避けるために各地での開催を考えてはいきたい。ただ、現状予算も限られていて、委員長や副委員長の交通費捻出などを考えるとあちこちで次々開催されることは考えづらい。また、部会などは地域ごとに開催されることも考えられるのではないか。
5. 「委員会活動計画案」、「委員会規程案」を受けての意見交換
野村:担当理事はどのような議論を経て、このような構成例になったのか?
丸岡:文化政策を考える際に、文化政策とはなにか?という定義や正解はないと思う。だが、新たにこれから考えていくために、先例や現状課題になっている当事者たちの話を聞こうと考えた。
奥野(プリコグ):過去の事例、文化政策によって、どのように状況が変わったのか?そのようなことが知りたい。
参加者:ドイツの文化政策をご存知の方がいたらぜひ聞きたい。
山口(東京文化発信プロジェクト室):ドイツ文化センター所属の際は、対外文化政策に関わっていたと感じている。そういう視点で部会を立ち上げるのもありだと思う。
岡島(演劇製作所ヨルノハテ):この場に来ないと参加できない、提言できないということがオープンネットワークの弊害になる。そのやり方をうまく考えないといけない。
丸岡:その通り。ただ、事務局を食べさせるためのネットワークにならないために、今は事務局を専任しない方法をとっている。そのためスムーズに物事が進まないという弊害もあるが、会員の主体性の中で解決方法を探っていきたい。
中村:例えばお金が大丈夫であれば、会員だけが見れるサイトを作りたい。
富田:お手伝いしましょうか。
中村:ぜひ!
奥野:なんでオープンネットワークなのに、こんなにクローズドでやっているのか。
野村:会員から会費を取っているからです。
奥野:もっと幅広い人に情報を出して、そのフィードバックを活かしながら、会員には別のメリットがあれば良いのでは。
野村:それが出来れば良いけど、運営資源と理念のバランスが問題なのです。
奥野:地理的な問題によって委員会の所属を決めるのは残念。関西と東京で委員を分けて、委員会を開催し、双方でユーストリーム配信するなどの工夫もありえる。
野村:ぜひ東京で実施する際の工夫方法を考えて担当してほしい。
山内(小池博史ブリッジプロジェクト):自身の業務の繁忙期がそれぞれあると思うので、それに応じて班分けしていけば良いのでは。
中村:そういうやり方も良いと思う。
伊藤:そのやり方は機能すると思います。ただ、委員会の業務を会員の義務とはしたくなく、主体性を持ってやってくれる人たちが集まる場としたいので会員全員に自動的に役割が振られるようなやり方は避けたい。
6.文化政策委員会における運営委員会、実行委員会、部会の関係
各会合の役割
・運営委員会:委員会企画の決定、実施、運営方法の調整
・実行委員会:各委員会の実施
・部会:各委員からの提案によって個別に開催(委員会の費用負担なし)
※会員がどのように委員会に関わるのか、3つの委員会のキックオフが終了する4月20日以降、理事会において協議して決定する。
※委員会内容については、後日開催(開催日未定)の運営委員会において決定する。
7.実行委員の立候補伺い
成島洋子さん(SPAC)
山内祥子さん(小池博史ブリッジプロジェクト)
岡島哲也さん(演劇製作所ヨルノハテ)
北原千冬(劇団ひまわり)
以上4名の方々が、手を挙げた。
中村:後日運営委員会で協議・決定する内容を元に、実行委員に実施について相談していきたいと思います。
8. 部会のテーマ提案
・ドイツ文化政策の勉強会
・観劇サービスを考える
・ネットワーク方法を考える
丸岡:ぜひ今日ここで挙がったようなテーマを部会としてどんどん開催していただきたい。
野村:今挙がっている「部会」と会員提案企画の趣旨がかぶってくると思うので、部会と会員提案企画の趣旨とやり方を整理して、理事会で決まったらお知らせします。提案がある人はひとまずON-PAMにご連絡ください。私が受けて、どのように実施しやすくなるか考えたいと思います。