APPキャンプ in インドネシア2018 レポート

2018.11.20

先日終了したAsian Producers’ Platform (以下APP)キャンプ in インドネシア2018の様子を1日ごとの写真でご紹介します。2014年〜2017年実施してきたAPPの主事業であるAPPキャンプ。今回のインドネシア開催から、これまでのキャンパーが企画側となり、参加者は公募した新しいメンバーで実施しました。

期間 2018年10月31日- 11月6日
開催地 ジョグジャカルタ、ジャカルタ(インドネシア)

■1日目(10月31日)ジョグジャカルタ

・到着
ジョグジャカルタの空港で日本人参加者3人で待ち合わせ、タクシーでホテルまで向かいました。空港にはタクシーの客引きがたくさんいる中、現地チームの的確なアテンドにより乗車できました。

・ウェルカム・ディナー
屋外でのビュッフェ式ディナー。インドネシアらしい空気感の中、激辛インドネシア料理の洗礼を受けました。

■2日目 (11月1日)ジョグジャカルタ

・ウェルカム・アドレス/APPキャンプの紹介
プランニングチームメンバーによるAPPキャンプの概要説明がありました。会う人会う人初めてなので、挨拶の応酬で慣れない国際色豊かな参加者の名前を覚えるのが大変でした。

<ウェルカムアドレス 「インドネシアの舞台芸術環境を理解する」>
ゲスト・スピーカー:Amna Kusumo (Founder, KELOLA)
ゲスト・アーティスト:Melati Suryodarmo

・「Who we are, the producer」
参加者の活動、ビジョン、自己紹介
それぞれが5枚の写真を元に2分半ずつの自己紹介プレゼンテーションをしました。印象的な写真が数多くありましたが、短時間でスピーディーに進んでいくので少々追いきれない感もありました。

・グループ・リサーチトピックの紹介
プランニングチームによって5つのグループに分けられ、翌日または当日から始まるフィールドトリップに先駆け、テーマについて話します。あまり根詰めずに臨んでほしいというDaveからの言葉にプレッシャーが軽減され、オープンな気持ちでスタートが切れました。

会場:Langgeng Art Foundation

■3日目(11月2日) ジョグジャカルタ

・グループ・リサーチ
[グループ・リサーチのテーマ]
1)  Creation Process: The Unbroken Links Between Tradition and Contemporary
2)  Independent (non-funded) Festivals
3)  Research Based Communities
4)  Artist Based Communities / Driven by Artists
5)  The Generational Systems, Hierarchy and Pathways

[参加したグループの様子]
1) Creation Process: The Unbroken Links Between Tradition and Contemporary(竹宮、奥田参加)
ジャカルタで1名、ジャカルタから車で3時間弱の古都ソロで4名のジャンルの異なるアーティストのスタジオを訪問。実際にジャカルタとは違うソロという地域の雰囲気を感じることができたり、クリエイション現場も見学できたことは、とてもよい経験となりました。今回会った5人のアーティストは、日本髪から着想を得て作品制作をしていたり、すでに日本でも公演を行っていたりと、なにかとすでに日本との繋がりがあったことも驚きのひとつでした。(竹宮)

国際的に著名なインドネシアの現代アーティスト達が、伝統とコンテンポラリー及びその二つの関係性をどのように捉え、またそれらを自身の創作過程にどのように位置付けているのかを中心にインタビューをしつつ、彼らの創作現場を見せて頂きました。まとまった結論が出るどころかむしろ次から次へと議論の種が湧いてくるような結果になりましたが、そういう意味では中身の濃いリサーチができたのだと思います。(奥田)

4) Artist Based Communities / Driven by Artists (目澤参加)
ダンススタジオ、アーティストコミュニティスペース、劇団主宰のお宅などアーティストが作った拠点を5箇所訪問。それぞれが信念を持って自己資金で運営しているのが印象的でした。グループリーダー自身が現地のアートスペースの運営者ということもあり、豊富な人脈と素晴らしいガイドで非常に充実したフィールドワークとなりました。

■4日目[11月3日] ジョグジャカルタ

・グループ・リサーチ発表準備
準備中に撮影したグループフォトは、プランニングチームErikの素晴らしいディレクションにより、笑顔溢れる素敵な写真になりました。

・グループ・リサーチ・プレゼンテーション
あまり気負わずにということでしたので、台本などは作らずにフリートーク形式でプレゼンテーションを発表。せっかく異なる国籍のメンバーが集まっているので、自国との比較を盛り込もうというのが唯一のタスクでした。(目澤)

我々のグループは、午前中いっぱいをディスカッションに費やし、午後はスライド編集に専念、人によってはスクリプトも準備して臨みました。各グループとも制限時間をオーバーしてしまい、Q&Aの時間がほぼカットされてしまったのが心残りです。(奥田)

会場:Greenhost hotel

■5日目[11月4日]ジャカルタ

・ジャカルタへ移動
少々お疲れ気味の参加者たちは、自国の言語で話をしている人が多く見受けられましたが、その時間もまた有意義だなと感じました。

・Salihara見学
会場全体を見学させてもらい、素晴らしい施設だと実感しました。

・講演「ジャカルタの舞台芸術シーンについて」

・グループ・セッション
プロデューサーとしての課題を共有するインフォーマル・ディスカッション

・ネットワーキング・パーティ
アーティストの参加は多くは見られませんでしたが、打ち解けてきた参加者同士はみんな楽しく食事をしていました。

会場:Komunitas Salihara

■6日目[11月5日]ジャカルタ
・グループ・セッション
1)テーマ毎に分かれたグループ・ディスカッション&発表
①Audience Development ②Networking ③Community Art ④Collaboration ⑤Technology

2)各国、地域の文化政策とそれに対する提言を考え、発表するセッション。
・パブリック・フォーラム
ゲスト・スピーカー:
Nirwan Dewanto, Artistic Director of Salihara
Hartati, Choreographer
インドネシアの関係者に開いたオープン・ディスカッション。プロデューサーの役割、ミッション、持続可能なあり方について議論しました。

■7日目[11月6日] ジャカルタ

・エバリュエーション
・閉会
本キャンプの総括とオンラインアンケートに回答。
次回マカオ・香港・広州キャンプの紹介がありました。
同日から開催のインドネシア・ダンス・フェスティバルに残る人もいれば、帰国する人も。再会を約束して今回のキャンプは終了しました。

*Indonesian Dance Festival 6th – 10th November
*Undisclosed Territory (Performing Art Festival) 6th – 11th November, Solo (curated by Melati Suryodarmo)

参加者
Tao Chern Felix Phang, So Drama! Entertainment (シンガポール)
Tania Goh, Salt Shaker (シンガポール)
Sherilyn Woo, Nine Years Theatre (シンガポール)
Cui Yin Mok, Indipendent Producer (シンガポール)
Jacky Yik Kei Chan, Freelance Director / Actor /Arts Educator / Administrator (香港)
Leung Wai Yin Ian, Hong Kong Arts Centre (香港)
Yu Tai-Jung, Formosa Circus Art (台湾)
Wang YingLv, Independent producer(台湾)
Lin Hsun Chen, Freelance Play Writer / Theatre Director / Actress (台湾)
Lin Chihyu, Taipei National University of the Arts (台湾)
Yi Yeouju, Creative Planb (韓国)
Yim Hyun-Jin, Korea Street Arts Association (韓国)
Choi Bongmin, Producer Group DOT (韓国)
Lee Sukyung, Independent Producer(韓国)
Sun Ok Park, Creative Group “Way To Picnic” (韓国)
竹宮華美、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター(日本)
奥田安奈、A+K(日本 、アメリカ)
目澤芙裕子、ダンスカンパニーBaobab / ゴーチ・ブラザーズ / Dance New Air2018(日本)
Ratna Odata, Cata Odata (インドネシア)
Citra Pratiwi, Langgeng Arts Foundation (インドネシア)
Reba Aryadi, POSTFEST 2019 (インドネシア)
Sadiah Boonstra, National Gallery Singapore (インドネシア、シンガポール、オランダ)
Sekar Alit, Sawung Dance (インドネシア)
Vanessa Wright, Creative producer & Curator (オーストラリア)
Freya Waterson, Independent Producer (オーストラリア)
Summa Durie, WOMAD Bali, Rumah Sanur (オーストラリア)
Joshua Allen, Producer, Arts Marketer, Writer (オーストラリア)
Erica McCalman, Next Wave (オーストラリア)

企画チーム
Park Jisun, Producer Group DOT (韓国)
Choi Seok Kyu, Asia Now (韓国)
Kuong Erik, Creativelinks Asia (マカオ)
Chen Poe, Performing Arts Alliance (台湾)
Betsy Lan, Performing Arts Alliance (台湾)
Dave Sleswick, The Tivoli (オーストラリア)
Gordon Fenn, Performing Lines (オーストラリア)
Jala Adolphus, Independent Producer (オーストラリア/インドネシア)
Keni Soeriaatmadja, NuArt Sculpture Prak / Sasikirana Dance Camp (インドネシア)
Ening Nurjanah, Komunitas Salihara (インドネシア)
Tan E-Jan, Toccata Studio (マレーシア)
Bobo Lee, Performing Arts Producer (香港)
塚口麻里子, ON-PAM (日本)

ボランティア
Selma Handayani
Agni Ekayanti

スピーカー&協力
Amna Kusumo
Melati Suryodarmo
Nirwan Dewanto
Hartati
All research sources
Ardo Ardhana
Rio Ardani

会場提供
Laggeng Art Foundation (Yogyakarta)
Komunitas Salihara (Jakarta)

パートナー
APP Planning team
Australia Council for the Arts
Arts Council Tokyo
Open Network for Performing Arts Management [ON-PAM] (Japan)
Arts Council Korea
The Producer (Korea)
National Culture & Arts Foundation (Taiwan)
Performing Arts Alliance (Taiwan)

APPキャンプ インドネシア プロデューサー派遣事業
主催:特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)